カメラ映像機器工業会(CIPA)が主催する、カメラと写真の総合展示会「CP+ 2011」の説明会が10日、都内にて実施された。2010年は3月に開催されたCP+だが、来年は日程を前倒しし2月に開催することで、新製品の"ワールドプレミア"の場として盛り上げるという。

「CP+ 2011」のコンセプト。会場は、前回と同様にパシフィコ横浜(神奈川・横浜)だが、使用するスペースを拡大している

CP+は、2010年に「Photo Imaging Expo(PIE)」に変わる国内最大級の写真関連イベントとして新設。CP+ 2011が第2回目の開催となる。開催日程を2011年2月9日~12日とする来年は、2011年上半期唯一のカメラ・映像関連展示会となり、「新製品の"世界初のお披露目の場"とすることで海外からの来場者も多く見込める」とCIPA プロジェクト審議会 委員長 後藤哲朗氏。テーマを「ワールドプレミア ここから始まるフォトイメージング」と定め、"どこよりも早く新製品の情報を世界に発信する"CP+をアピールする。

また会場では、CIPA 菊川剛代表理事会長によるキーノートスピーチ、Photoshopの"生みの親"であるトーマス・ノール氏、PMAI 松本行彦氏によるゲストスピーチなども企画されている。さらに、効果的なビジネスの接点となる場を提供するため、ビジネス・商談用途に絞った「Business Meets」を新たに設定。最先端の技術について学ぶ「CP+技術アカデミー」、主要メーカー上級エンジニアによる「パネルディスカッション」の実施も予定している。

ビジネスユーザーに特化した商談の場「Business Meets」。"M"の字は、握手をしている人たちの姿を表現しているという

一方、コンシューマー向けプログラムも充実。アート写真から雑誌や広告などの商業写真まで、あらゆるジャンルに携わる講師陣が、プロのテクニックを解説するセミナー、NHK BSで放送中の『カシャッと一句! フォト575』の出演者も登場する、写真と俳句のコラボレーションイベント「CP+フォト575」、日本全国を巡る鉄道写真・旅写真を見ながら駅弁も堪能できるという「CP+発 日本全国駅弁の旅」、日本カメラ財団・日本カメラ博物館による「電子カメラ 誕生30周年展」など盛りだくさんの内容となっている。

横浜市の各施設にて関連イベントも実施予定。「2月は横浜全体が"写真"をキーワードにまとまります」と後藤氏

出展企業数は前回の77社・団体に対し約80社(予定)、出展小間数も699小間から約750小間(予定)と増加傾向となっており、来場者は5万人を見込む。入場料は1,000円(65歳以上、障がい者手帳所有者、学生は無料)だが、事前登録をすると無料。事前登録すると、カメラカタログが会場にて提供される。

なお、初日の10時から12時はプレミアタイムとなり、一般客の来場は12時からとなる。

「CP+ 2011」のポスター。さまざまな民族衣装を着た人々が描かれている