三洋電機は11日、ICレコーダー「ICR-PS515RM」を発表した。発売は11月26日を予定している。価格はオープンで、推定市場価格は2万円前後。
ICR-PS515RMは、世界初となる「3WAYロータリー&低域補正マイクシステム」の搭載を最大の特徴とするICレコーダー。同システムは、3ポジションに可動するステレオマイクに、低域補正用の無指向性マイク1本を加えたもの。ステレオマイクは、本体の右上に装備されたダイヤルを回すことで、「ワイド」「ズーム」「X-Y」の3種類のポジションに切り換えることが可能。ワイドポジションではステレオ感の強い録音、ズームポジションでは、一方向からの音のみを強調、X-Yポジションではステレオ感を持たせつつ、センター方向を中心とした集音を行う。
また、ポジションの切り替えは、録音シーンセレクト機能とも連動。マイクのポジションを選択すると、そのポジションにマッチしたシーン設定が呼び出される。また、低域補正用マイクは、音楽録音時はオン、会議などの録音時にはオフといったように、シーンによって切り換えられる。
録音フォーマットは、MP3形式とリニアPCM形式に対応。MP3形式は32kbps/64kbps/128kbps/192kbps/320kbpsの5段階のビットレートを利用可能だ。またリニアPCM形式では44.1kHz/48kHzの2種類のサンプリングレートを選択できる。オートでの録音だけでなく、マニュアルで録音レベルをコントロールすることも可能。周波数帯域ごとに細かくレベルをコントロールする「録音イコライザー」、空調のノイズなどを低減する「ローカットフィルター」なども装備する。再生可能なフォーマットは、MP3/リニアPCM(同機で録音したもののみ)に加え、WMA形式もサポート。最大ビットレートは、MP3形式が320kbps、WMA形式が192kbps。最大ビットレートの範囲内でVBRにも対応する。また、再生時には、ノイズキャンセル、再生スピードコントロール、A-Bリピートなどの機能を利用可能だ。
メモリーは8GBを内蔵。さらに、microSD/SDHCスロットも装備する。内蔵メモリーとmicroSD/SDHCカード間でのファイルのコピーや移動にも対応している。電源は、単4形電池×1。製品にはeneloopが付属する。また、PCとのダイレクト接続が可能なスライド式のUSBポートを備えており、eneloop使用時には、USBポートからの充電にも対応する。