家電量販店にも12月からの「エコポイント半減」をアピールする看板が

家電エコポイント制度において、12月以降はもらえるポイントがほぼ半減することを受け、エコポイント対象製品であるテレビの売れ行きが好調――。10日、BCNは全国の大手家電販売店から収集した実売データを集計する「BCNランキング」にもとづいた、デジタル家電製品の販売動向を発表した。

薄型テレビの販売台数・金額前年同月比は2010年10月には、台数3.2倍、金額2.3倍といずれも過去最高の伸びを記録。「11月はさらに駆け込み購入が加速するだろう」とBCNアナリストである道越一郎氏は推測する。

ただ、平均単価の下落も止まらず、特に30型台の下落が依然として大きいというメーカー側としては素直に喜べない事情もある。さらに、価格下落の影響からか、バックライトのLEDライト化も足踏み状態となっているという。

11月第1週では販売台数前年同週比がほぼ5倍に。週末、都内の家電量販店のテレビ売り場には、人があふれていた

また、注目すべきは「録画対応モデル」が搭載台数比率で全体の3割を突破した点。ちなみに、メーカー別付加機能搭載率の録画機能においては、東芝が半数以上とトップ。ソニーも2010年10月時点で2割強となり、急伸している。

なお、道越氏は「(家電エコポイント制度終了となる)来年3月に再び"山"がくる」としながらも、「来年は最悪、テレビ購入が半減する恐れもあるのでは?」と今後の見通しを語っていた。