ダイソンの羽根のない扇風機「Air Multiplier(エアマルチプライアー) AM01、AM02、AM03」が10日、都内にて行われた「2010年度グッドデザイン大賞選出」式典にて、「グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)」に選出された。
グッドデザイン大賞は、グッドデザイン賞(審査委員長 深澤直人)の全受賞対象1,110件の中から、その年のデザインの傾向を象徴するものとして毎年1点だけが選ばれる最高賞。デザインの完成度に加え、時代性や未来への提案性など、総合的な観点で最新グッドデザイン賞のシンボルにふさわしいと評価されたものが選ばれる。
会場では、大賞候補15件のプレゼンテーション後に、グッドデザイン賞受賞者、および審査委員による2回の投票を実施。第1回目の投票では、大賞候補15件の中から上位5件を決定し、第2回目の投票にて、5件の中から大賞が決定した。なお、第2回目の得票数は、ダイソンのエアマルチプライアーが437票、キュービックのカプセルホテル「9h(ナインアワーズ)」が300票、ソニーのハイビジョン液晶テレビ「ブラビア NX800シリーズ」が198票、富士フイルムの汎用超音波画像診断装置「FAZONE CB」が135票、日産自動車の電気自動車「日産リーフ」の普及とゼロ・エミッション社会の推進のための包括的な取り組みが111票となっており、ダイソンがダントツの得票数でトップとなっている。
ダイソン エアマルチプライアーの受賞理由は、まず第一に"羽根がない"という特徴により、幼児が指を入れたりする事故を防ぐことができる「世界一安全な扇風機を開発したこと」。また、「羽根がないことにより、掃除が簡単であったり、重心バランスが下部にあることで、安定性も抜群である」ことが審査員に評価されたという。
AM02 タワーファン、AM03フロアーファンなどの開発に携わった、ダイソンのデザインマネージャー、エイドリアーノ・ニロ氏は、「日本の権威のあるデザイン賞をいただき光栄です。社長のジェームズ ダイソンも喜ぶと思います。エアマルチプライアーが日本で愛される製品になるよう願っています」と受賞の喜びを語っていた。
さらに今回はグッドデザイン大賞選出のライブ中継を行っており、ダイソンの大賞受賞が決まると、Twitter上には「直感的に驚きと、美しい印象があったのでそりゃそうだなと思う」「開発からデザインまでのストーリーが明解でかつ鮮やかなスタイル提示だったのはやはりダイソン」「GDP大賞はダイソンエアマルチプライヤー!! 買ってよかった( ´ ▽ ` )ノ」「ダイソンの扇風機が大賞確かにはじめて見たときハッとした」など続々とコメンントが寄せられていた。
独自のテクノロジーにより空気の流れをスムーズにし、不快な風のムラをなくしたエアマルチプライアーには、7月上旬より「AM02 タワーファン」(右)と「AM03 フロアーファン」も追加され、全3機種をラインアップ |