ジェイティービー(JTB)は10日、日本から海外への送金サービスを、12月1日から開始すると発表した。

今回開始する海外送金サービス『JTB International Money Transfer(通称 : Money T)』は、送金用専用口座に日本円で入金し、海外のATMで現地通貨で引き出せる海外送金サービス。海外出張先での現金引出しや、海外に留学している子供への仕送り、日本で働く外国人就労者による母国の家族への送金などの需要を見込む。

『Money T』活用イメージ

JTBでは2005年から、MasterCard(マスターカード)のCirrus(シーラス)プリペイドカードプログラムを利用し、海外旅行者本人が旅行前に日本円を入金し、旅行中に現地通貨で引き出せる「グローバルキャッシュ」を、外貨両替サービスの一つとして提供していた。

2010年4月の資金決済法施行により、金融機関以外の事業者でも海外送金サービスが可能になったことで、「グローバルキャッシュ」の仕組みを活用して、送金者と受領者が異なる場合にも対応した海外送金サービスを、日本で初めて開発した。

海外送金サービス「Money T」では、送金用専用口座へ振込みをすることで、約210カ国・地域、170万台以上のCirrusマークつきATM・CDで引出しが可能になる。従来の金融機関窓口で必要だった送金時の書類記入をなくし、割安な手数料で、振込み確認後約1時間で、世界中で引出しを可能にするなど、「従来の金融機関での海外送金サービスとの違いを打ち出す」(JTB)。

JTBでは、「2015年度に100億円の取扱いを目指す」としている。