東京・秋葉原で11月6日~7日の2日間、DIY PC Expo 運営委員会が主催するパソコン自作ユーザーに向けイベント「DIY PC Expo 2010 in Akihabara」が開催された。各メーカーによる自作ファン必見の最新製品展示ブースや、各種セミナーが展開され、来場者を楽しませていた。

会場はベルサール秋葉原。各社の展示ブースが所狭しと並び、多くの自作ファンを楽しませていた

メイン会場の製品展示ブースでは、パソコン自作パーツを中心に最新製品がズラリ。 当日が一般初公開となった製品がそこかしこに見られたほか、最新製品の性能を実感できるタッチ&トライ・ブースなども豊富で、実際にパソコン自作を行う上でも役立つ、充実した内容で展開されていた。

インテルのブースでは、写真のIntel X58搭載次世代マザー「DX58SO2」など、未発売も含む最新マザーボードの展示が

ハイエンド環境で最新技術を体験できるブースも

自作初心者向けに、自作ハウツーの教室も開かれていた

イベントの目玉となったのは、各日に配置された自作ユーザー向けのメーカー・セミナーだ。初日はNVIDIA、インテル、LSIロジック、日本AMDが。2日目にもエムエスアイコンピュータージャパン、ウエスタンデジタルジャパン、OCZ Technology、エルザ ジャパン、マイクロソフト、インテルといった各社のキーパーソンが招かれ、最新技術の解説や、今後の業界動向が語られた。

NVIDIAのセミナー・ステージの様子。同社おなじみのスティーブン・ザン氏と高橋一則氏が最新技術を解説

同ステージでは、日経WinPCの西村岳史氏が登壇し、NVIDIAに読者目線での際どい質問をぶつけるコーナーも

AMD向けチップセットは出さないんですか? という質問。NVIDIA高橋氏によれば、CPU側にGPU機能が統合されるなどし、NVIDIA製チップセットの優位性が出しにくくなる市場になるとすれば、現状ではチップセットを出すビジネス上のメリットは薄い。新製品は今後も暫く見れない!?

今度はGPUの新製品の話題。ATIは新ラインナップのRadeon HD 6000シリーズを発表済だが、NVIDIAは対抗製品を用意するのか? という質問。将来製品なので解答できないとしつつも、高橋氏は近日中にハイエンドの新製品が登場してくると思わせる発言をしていた

インテルの"神様"こと天野伸彦氏のセミナーは、「Q」シリーズのマザーボードで利用できる「vPro」の機能から、「Intel AMT(Active Management Technology)」の解説が行われた。AMTのME(Management Engine)を利用し、ネットワーク経由でPCを遠隔操作するための設定方法などが詳細に語られている。本来は企業用途向けの機能だが、自作ユーザーが使っても便利な機能だ

BIOS設定の際の初期パスワードは「admin」。Qシリーズのマザーボードで自作したことがある人ならわかると思うが、このパスワードがわかっただけでも、ちょっとした"収穫"だったりする

各種設定方法。写真のスライドの通りに設定してやれば、遠隔操作で電源オン/オフができたり、vProのハードウェアKVM機能でマウス/キーボード遠隔操作ができるようになる