NECディスプレイソリューションズは、最薄部16.4mmで、従来製品比で重量を半減させた23型液晶ディスプレイのホワイトモデル「MultiSync LCD-EX231W」とブラックモデル「MultiSync LCD-EX231W-BK」を発表した。価格はオープンで、店頭予想価格は4万円前後。12月1日より出荷が開始される。

「MultiSync LCD-EX231W」(左)と「MultiSync LCD-EX231W-BK」(右)

同社は、1985年から「MultiSync」ブランドでディスプレイを提供している(当時はNECホームエレクトロニクス)が、MultiSyncには、ディスプレイでイノベーションを起こすという思いが込められているという。新製品は新しいコンセプトである「Office Cool」に基づく第一弾製品で、Office CoolはMultiSyncのブランドにECOの要素を付加し、薄型、軽量、低消費電力を追求している。

新コンセプトの商品企画のポイント

新商品では、薄型・軽量については重量4.2kg、本体最薄部は16.4mmを実現しているほか、14.6mmの狭額縁が採用され、マルチディスプレイ環境での操作性を向上させている。重量は、同社従来製品である「LCD-EA231WMi」に比べ、51%の軽量化が図られているという。

新商品では本体最薄部16.4mmを実現

省電力に関しては、従来のオートブライトネス、エコモード、カーボンメータ表示に加え、水銀レスの白色LEDバックライトの採用や人感センサーの搭載により、省エネ化を進めている。また、前面の操作ボタンは出っ張りのないタッチ&スライドセンサーを採用し、2010年度のグッドデザイン賞受賞の要因にもなっている。デザインに関しては、日本、欧州、米国の家具屋さんの意見を取り入れているという。

マルチディスプレイ環境で狭額縁のメリットが活きる

軽量化により、1アームに4台接続することも可能だという

アームは、傾き下5度、上30度、高さ調整110mm、スイベル左右170度の調整が可能。

解像度はフルHD対応の1,920×1,080ドット、視野角は左右170度、上下160度、輝度は250cd/平方メートル、コントラスト比は1,000:1(DV MODE DYNAMIC使用時は25,000:1)。インタフェースはDVI-D(DVI-A対応で、D-Subも接続可)、DisplayPort、USB。外形寸法は、W540.2×H511.3×D215.0mm。

取締役 執行役員常務 赤木登氏

同社 取締役 執行役員常務 赤木登氏は、企業はディスプレイのリプレースサイクルに入っており、今後2-3割の売り上げアップが期待できるとした上で、金融、自動車、化学、医療分野に注力していきたいとした。また、今後は、ロケーションフリーオフィスの普及・拡大も視野に入れ、マルチスクリーン対応、持ち運び機能の強化、ECO・PC/モバイル機器の接続性強化などを行っていくという。

「Office Cool」の今後の展開