2001年のアメリカでの同時多発テロで、現場に駆けつけた多くの消防隊員を苦しめたものの一つは、防火服に付着した化学物質や粉塵だった――。ミーレ・ジャパンはこのほど、11月9日の「119番の日」にちなみ、特殊構造の防火服メンテナンスをリードする独・ミーレの「防火衣ランドリーシステム」を紹介するコンテンツを同社Webサイトにて公開した。
同社によると、日本での防火服のメンテナンスは、洗剤をかけてデッキブラシでゴシゴシこすって、陰干しする、という方法が現状では主流。摩擦や紫外線などに弱いという性質をもつ防火服は、ブラシでこすって洗った後に撥水性が著しく低下したり、反射テープの光が弱まってしまい、安全効果を発揮しなくなるという問題が発生しているという。
ミーレの防火衣ランドリーシステムは、有害物質や油などの汚れをきちんと落としたり、救急服、面体の除菌洗浄もできるなどの特徴をもち、現場で付着した汚れや汗などのニオイの問題を解消。さらに、従来難しかった防火服の洗濯・撥水加工を2ステップの操作で実現。防火服のメンテナンスに求められる条件を備えたランドリーシステムとして欧米諸国の消防署において数多くの導入実績を誇るという。