NTTデータ経営研究所は11月8日、gooリサーチ登録モニターを対象に実施した「働きがいに関する意識調査」の結果を発表した。それによると、約7割の人が「心の疲弊感を感じている」と回答したことがわかったほか、年齢や年収、役職が高いほど「働きがい」を感じている割合も高くなるという傾向が判明した。

今回の調査における有効回答数は1,023人で、調査期間は2010年9月8日~10日の3日間。

同調査では、質問項目「今の仕事をする中で、心の疲弊感を感じていますか」に対しては、69.7%の人が「心の疲労感を感じている」と回答(「感じている」と「やや感じている」の回答割合の合計)したことが判明。

心の疲弊感の現状 (資料: NTTデータ経営研究所)

ほかに属性別の「働きがい」に関する調査なども行われており、性別による差は見られないものの、年代や役職、年収、業種といった項目では属性による違いが伺える結果となっている。

年代別では、40歳代と50歳代における「働きがいを感じている」と回答した割合がそれぞれ半数を超えたのに対し(40歳代:53.1%、50歳代:62.1%)、20歳代、30歳代では、いずれも半数を下回っている(20歳代:48.1%、30歳代:47.4%)。

年代別の働きがいの現状 (資料: NTTデータ経営研究所)

役職別の「働きがいを感じている」と回答した割合は、課長クラスが62.2%、事業部長・部長クラスが75.2%と高くなった一方で、係長・主任クラス、一般社員クラスでは、それぞれ半数に満たない結果となっている。

役職別の働きがいの現状 (資料: NTTデータ経営研究所)

年収別では、600万円以上ではいずれの層も半数以上が「働きがいを感じている」と回答した一方で、400万円未満、400~600万円未満の層はいずれも半数を下回った。

年収別の働きがいの現状 (資料: NTTデータ経営研究所)

また、業種別では「金融・保険」「教育・医療・その他サービス」「通信・メディア」での「働きがいを感じている」人の割合がそれぞれ6割を越えたのに対し、「コンピュータ・情報サービス」「流通・商業」「製造」はいずれも「働きがいを感じている」人の割合が半数を下回っている。

業種別の働きがいの現状 (資料: NTTデータ経営研究所)