LSIは11月4日、チャネルパートナー向けに、外部ストレージシステムの構築、コンポーネントのカスタマイズや効率的で高いコスト効率を実現可能なアプローチを提供するBTOストレージコンポーネント「CTS2600シリーズ」を発表した。
同シリーズを提供することで、チャネルパートナー各社は、これまでの半完成品とは異なり、完全にカスタム構成が可能なコンポーネントを用いることが可能となり、ユーザの仕様に合わせた最適なシステムを構築するための柔軟性を提供できるようになると同社では説明している。
LSIのDirector,Worldwide Channel Sales and MarketingであるBrent Blanchard氏 |
同社Director,Worldwide Channel Sales and MarketingのBrent Blanchard氏は、こうしたチャネル向けの取り組みについて「LSIがチャネルに注力するのは、我々の技術をより多くの ユーザーに届けるため」とし、今回の発表を「チャネル市場における最も信頼される包括的なストレージソリューションのサプライヤになるという我々の使命を実現するための重要なマイルストーン」と表現、パートナーにマネージド・ホスティング、クラウドコンピューティング、医療用アプリケーションおよびデジタルコンテンツなどさまざまな市場に対してDAS(ダイレクト・アタッチト・ストレージ)および外部ストレージソリューションの両方に対応したワンストップソリューションの提供が可能となったとする。
同社はこの2年間、チャネルビジネスを強化してきた。一番大きなポイントは3wareの買収だが、それ以外にも6Gbps対応製品のラインアップの拡大および新分野としてのストレージコンポーネントやスイッチなどの販売を行ってきており、「2010年はそうした新分野の製品投入を積極的に行ってきたほか、パートナーとのサポート強化も図ってきた。その結果、チャネルプロバイダNo1の地位を確保できた」(同)とし、自社のことを「OEMとチャネル向けストレージソリューションの両方を提供できる唯一のメーカー」(同)であり、半導体からシステムまで技術を網羅することで、革新的な製品の提供が可能になるという信念を今後も続けていく姿勢を強調した。
また、日本向けチャネルの販売戦略については、SIerに多くの製品を提供していくとし、2011年にも新たな製品を多数投入していく方針を示したほか、日本にフォーカスしたプログラム(リセラー・パートナー・プログラミング)によるマーケティングサポート予算などの提供やサンプル製品へのより早いアクセス、インセンティブの提供を行っていくことに加え、「日本語でのサポートの拡充」も明言。「LSIは日本のSIerへ向け、サポートを含めチャネルの強化を行っていく」とし、2011年のビジネス規模として前年比倍増を目指すとした。