JR東日本はこのほど、東北新幹線を受け入れる新青森駅の概要を発表した。新幹線ホームは3階にあり、北海道新幹線に対応する2面4線のホームを配置。1階は在来線(奥羽本線)の1面2線のホームを配置。2階に改札口や旅行センターなど駅の主要施設を集約したという。新青森駅は1986年11月に奥羽本線の駅として開業し、24年を経て新幹線の駅になるとのこと。
待合室は3階の新幹線ホームと2階の改札外コンコースに配置。2階の待合室は旅行センター「びゅうプラザ」やカフェと一体化し、青森産ヒバ材を使ったベンチや内装で温かみをもたせたという。「びゅうプラザ」では観光タクシー「駅から観タクン」や駅レンタカー「トレン太くん」の受け付けも行い、新青森駅から旅立つ人だけではなく、新青森駅に到着した旅行者向けのサービスも実施するとのこと。
在来線と新幹線の乗り継ぎ経路にはエレベーターとエスカレーターを備え、多機能トイレを設置してバリアフリーに対応したという。1階には青森県産の食材や地域の特産品、伝統工芸品などを販売する19店舗を揃えた「あおもり旬味館」を開業する。営業時間は09:00~21:00(店舗によって異なる)。イベントスペースとして、津軽を代表する伝統的な街並み「こみせ通り」を再現した「あずまし広場」を設置するという。
このほか、同社は新幹線開業日の12月4日に青森駅付近のウォーターフロントエリアで、複合施設「A-FACTORY」を開設する。青森県産のリンゴを原料とした飲料を製造する「工房」と、地元産の食材を提供する8店舗の「市場」を併設。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸や青森ベイブリッジ、文化観光交流施設ねぶたの家「ワ・ラッセ」と連携するという。