ワコムの液晶ペンタブレット「Cintiq 21UX」の導入から運用までを、徹底レビューでお届けする。前回、デスクにCintiq 21UXをセッティングした。今回はPCと接続し、いよいよセッティングを完了する。
デスクに場所を確保した後、Cintiq 21UXをPCにセットする。ちなみに私の使用環境は、Windows7(64bit版)である。本体から生えているケーブルのしっぽの先は3つに枝分かれしているが、電源はADアダプターを間に挟んで3つに分離している。わたしの使用しているPCはDVI-I接続なのでモニターケーブルはそのままPC本体に接続した。もうひとつはUSBである。
PC本体に接続した後、電源を入れる。これまでワイド画面の液晶モニタを使っていたが、画面が何度かリフレッシュして、Cintiq 21UXの画面比率と解像度に自動的に合わせてくれた。ログインした後、ドライバのインストールを行う。この点は、ドライバを入れてから本体を接続する通常のタブレットとは順序が異なるので注意が必要だ。
画面にペンをタップするというのは、とても不思議な感じがするが、馴染み深い設定画面でペンの筆圧や傾き、ファンクションキーの割り当てなどのカスタムを済ませ、「自分仕様のワコムのタブレット」にする。
タブレットの設定画面。ペンのサイドスイッチの設定等を行う。変更はリアルタイムに反映される。また、実際にシミュレーションしながら筆圧の微妙な設定が可能。右の画像は、本体に装備されているファンクションキーの設定画面 |
セッティングはこれでおおかた終了したが、私自身、Cintiq 21UXの角度とキーボードのポジショニングには、まだ迷いがある。今、私はこの原稿執筆時、Cintiq 21UXの画面を立て通常の液晶モニターのように使っているが、絵を描くときはこの角度では描きづらいはずだ。
次回からはいよいよCintiq 21UXで実際に絵を描いていく予定だが、Cintiq 21UXのポジションがどのように決まるのかが目下の課題と言える。キーボードの作業と作画の作業とで、その都度Cintiq 21UXやキーボードの位置を変えるのも悩ましいところだが、次回までに試行錯誤しつつもCintiq 21UXの良いセッティングポジションを見つけたいと思う。試しに先日描いた作品を表示して、疑似体験してみたところ、手元に細部がぐっと引き寄せられ、作品が自分自身に近づく感じがした。楽しく描けそうな予感がある。
次回より、いよいよ「Cintiq 21UX」の描き味を試していく。