任意保険加入でロードサービスが無料で使える!
すでに自動車保険の定番サービスとなった感のあるロードサービス。その中身は保険を契約している車両が何かトラブルに見舞われた際、ほぼ無料でトラブルに対処してくれる……というもの。いまやガス欠、パンクなどのトラブルは保険会社に対応してもらえることが当たり前になりましたが、ほんの数年前まではこのようなサービスはありませんでした。
もしもトラブルに見舞われたら、保険会社ではなく、ロードサービスを専門に行う会社か、ガソリンスタンド、修理工場などに依頼し、実費を支払うのが当たり前でした。いま現在もロードサービス会社の会員になっている方は、その年会費が丸々ムダになっているかもしれません! 任意保険のロードサービス内容を確認して、サービス内容に遜色が無ければ退会しても良いでしょう。
さて、すっかり身近になったロードサービスですが実は保険会社によってサービス内容に大きな差があるのです。例えば「A社は自分が指定する工場へのレッカー移動が100kmまで無料なのに、B社は15kmまで無料」といった具合です。このような違いをお金に換算すれば数万円単位の差となります。保険料だけでなく、ロードサービスの質が保険会社選びに大きく影響してくるのです!
ロードサービスは大きく分けて3つ!!
一口にロードサービスと言ってもその内容は様々。バッテリー上がりから、帰宅費用の負担まで多岐にわたります。ロードサービスを分類すると以下の3つに分かれます。
1.故障・トラブル
カギの閉じ込み、パンク、ガス欠、落輪、バッテリー上がり…などなど、車にまつわるトラブル全般です。保険会社による差は主なもので以下があります。
■ガス欠
【A社】作業代のみ無料
【B社】作業代、ガソリン代(10Lまで)ともに無料
【C社】高速道路のみ作業代、ガソリン代無料。一般道の場合は、作業代のみ無料
■バッテリー上がり、オイル漏れ
【A社】自宅敷地内(駐車場など)は不可。30分以内で終わる簡単な作業のみ
【B社】トラブルが発生した場所を問わずに作業可能。30分以内で終わる簡単な作業のみ
【C社】走行不可能な状態を救援。ただし積雪時のタイヤチェーンはJAF会員のみ
2.レッカー移動
故障やトラブル時、または事故で自走不可能となった場合はレッカー移動に頼らざるを得ません。民間の業者に依頼すれば数万円単位の費用がかかりますが、ロードサービスを活用すれば基本的に無料。ただし条件は保険会社によってかなり異なってきます。
■レッカー移動
【A社】自社指定工場まで無料。契約者が指定した工場の場合は50kmまで無料
【B社】自社指定工場まで無料。契約者が指定した工場の場合は100kmまで無料
【C社】自社指定工場は50kmまで無料。それ以外は有料
【D社】自社指定工場まで30kmまで無料。ただしJAF会員の場合は45kmまで無料
ロードサービスのなかで最もコストがかかるレッカー移動。「レッカー移動がついているから安心」と思っていても、実際には希望の工場までは数万円、自社工場であっても距離が離れていれば費用発生…ということもあり得ます。契約の内容がどうなっているか、しっかりチェックしておきましょう。
遠出しても安心のロードサービス
(1)故障・トラブル、(2)レッカー移動は中身の違いこそあれ、ロードサービス付帯を謳う保険会社ならほとんど全ての会社に共通のサービスと言っていいでしょう。しかし、次に紹介するサービスは通販型など一部の保険会社のみが行っているサービスです。
3.宿泊費用・帰宅費用サポート
ドライブで遠出して、事故やトラブルで自走不能となった場合、現地での宿泊費用や移動交通費、レンタカー費用などをサポートしてくれます。具体的には以下のような内容になります。
■宿泊費用負担
1人につき1万円程度を上限とする。ホテルのグレードや部屋は選択できない。
■移動交通費 鉄道
1人につき1万円程度を上限とする。帰宅費用としてはもちろん、旅先にむかう途中での事故の際には、目的地への旅費の負担も可能。ただしグリーン車などは選択できない。
■移動交通費 レンタカー
1人につき1万円程度を上限とする。料金が限られるため、ハイグレード車種などは選択できない。
「年に数回は車で旅行する」という方にぴったりのロードサービスです。さらに、なかには負担費用の上限を設けない保険会社もあります。しかも追加で支払う保険料はゼロ。これだけでも保険会社を選ぶ理由となるのではないでしょうか? 加えて、一部の保険会社では以下のようなサービスも行っています。
■キャンセル費用サポート
事故やトラブルが無ければ乗るはずだった飛行機、宿泊する予定だったホテルなどのキャンセル費用を保険会社が肩代わりするというもの。
■ペット費用サポート
ペットが同乗していた場合、ペットホテルなどの費用を保険会社が肩代わりするというもの。
今後も契約者のニーズに応えて、次々新しいサービスが生まれてきそうです。保険料だけでなく、ロードサービスの中身をよくチェックして保険会社を選びましょう!