イー・モバイルは28日、下り最大42Mbpsのデータ通信が利用できるサービスを11月19日より提供すると発表した。同サービス対応データ通信端末「D41HW」を用意し、新ブランド「EMOBILE G4」として提供する。
同社が提供する下り最大42Mbpsの通信サービスは、DC-HSDPA方式を採用したサービスで、同社が7月6日に発表したもの。今回、提供開始日、端末、利用料が明らかになった。
DC-HSDPA技術を採用した下り最大42Mbpsの通信サービスは、隣接する2つの5MHzの周波数帯を1つの端末で同時に受信することで、従来の下り最大21Mbpsサービスの速度を倍増させるというもの |
都内で行ったフィールドテストの結果。各所で平均20Mbpsの速度が出たとしている |
利用料は、現行の下り最大21Mbpsサービス対応プランと同額。現在21Mbpsサービスの利用しているユーザーは、11月19日より料金プランの変更手続きなしで下り42Mbpsサービスが利用できるようになる。ただし、対応エリアにおいて対応端末を利用する必要がある。月額料金例は以下の通り。
主な料金プラン | 主な契約種別 | |||
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ベーシック(にねん得割) | ベーシック(年とく割2) | にねんS(21,600円分の長期契約割引) | にねんM | |
G4データプランB | 4,280円 | 4,480円 | 4,480円 | 4,880円 |
G4データプラン | 5,280円 | 5,580円 | 5,580円 | 5,980円 |
G4スーパーライトデータプラン | 280~5,680円 | 580~5,980円 | 900~5,980円 | 1,400~6,380円 |
なお11月19日のサービス開始時の対応エリアは、関東、東海、関西、北海道、九州の一部の主要都市。2011年3月末までに人口カバー率約40~50%を目指すとしている。
対応端末第1弾として発表された「D41HW」(Huawei製)は、USBモデムタイプのデータ通信端末で、通信はDC-HSDPA規格(下り最大42Mbps/上り最大5.8Mbps)に対応する。寸法・重量は約40(W)×78(H)×15.5(D)mm・約33g。
今回下り42Mbpsサービスと同時に発表された「EMOBILE G4」は、DC-HSDPAなどの高速サービスや先駆的端末の先進性を表す同社の新ブランド。ブランド名のG4は、世界150ヵ国以上で採用されるHSPA規格であることを表す「Global」、高速ネットワークの成長を表す「Growth」、モバイルブロードバンドの新たな展開という意味の「Generation」、この3つの単語の頭の「G」と、「イー・モバイルの第4の進化」「42Mbpsサービス」からとった「4」なのだという。
このほか、「EMOBILE G4」ブランドの発表に合わせてAndroid OSを採用したスマートフォン「HTC Aria」を投入することも明らかにした。HTC Ariaは、2010年6月にHTCが発表したスマートフォン。3.2インチ(HVGA)のディスプレイ、5メガピクセルカメラを搭載した小型端末で、独自ユーザーインタフェース「HTC Sense」を採用する。
なお、同端末の発売時期についてエリック・ガン氏は「この冬には出せると思う。なるべく早く、年内には出したい」とコメントしている。