エイチ・エス証券はこのほど、2011年1月より施行されるCFD証拠金規制に伴うCFD取引ルールの変更スケジュールを発表した。既に、同社の商品CFDおよびドルインデックスCFD、ボラティリティインデックスCFDの取引きは、11月27日に終了すると発表されており、今回のルール変更は主に株価指数CFD、債券CFDに関するもの。
同社では従来、CFDによる取引きは、CFD取引口座内で株価指数から債券まで取引可能だったが、2011年1月以降CFD取引口座の区分化が義務付けられたため、11月29日より「株価指数CFD口座」と「債券先物CFD口座」の2つに分けられる。
変更後にCFD取引専用の振込口座へ振込まれた資金は、まず株価指数CFD口座への入金として処理。証券総合口座からCFD口座への資金の振替の際には、債券先物CFD口座または株価指数CFD口座のどちらに振替するのか指定する必要がある。債券先物CFDを取引きする場合は、上記方法による手続きか、株価指数CFD口座からいったん証券総合口座へ振替えた後に、債券先物CFD口座への資金の振替が必要となる。
現在のCFD取引口座所有者は、12月5日(予定)まで株価指数CFD口座内で株価指数CFDおよび債券先物CFDの取引が可能となり、同日に株価指数CFD口座から債券先物CFD口座へ、ポジションおよび保証金の移管等の作業を行う。
また、12月27日(予定)からは、従来のロスカットルールに加えて定時ロスカットを導入。毎日18時(日本時間)の時点で、取引保証金率が100%を割り込むと、反対売買にて保有されているポジションが決済されることになる。
岡藤商事のCFD取引サービス「OKATO CFD」も今回の規制に伴い、取引ルールを変更。同社は12月27日(予定)より、「商品先物CFD」のNY金、NY銀、WTI原油、ブレント原油、および「スポットCFD」のNY金、NYミニ金、NY銀、WTI原油、ブレント原油について、保証金率を5%に引き上げ、レバレッジを20倍以内とする。
同時に、従来のロスカットルールに加えて定時ロスカットを導入。判定時刻は日本時間18:00、定時ロスカットの発動水準は保証金率100%となり、定時ロスカットアラートメールを保証金率を120%下回った場合に送信する。