旅行クチコミサイト「TripAdvisor」を運営する米トリップアドバイザーは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)と共同で行っている世界遺産保護活動の一環として、世界遺産に関する調査を実施し、その中間報告を28日に発表した。
同社は、世界遺産を訪れた旅行者がクチコミを投稿する際に、その保存状態などを尋ねるアンケートを実施し、これまでに24万4,690件もの回答が寄せられたという。
その結果、旅行者が最も推薦する世界遺産として、カンボジアの「アンコールワット」が選出された。以下、2位はイタリアの「ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂」、3位は同じくイタリアの「フィレンツェ歴史地区」との結果になった。
保存状態のいい世界遺産の1位に選ばれたのは、米国の「シャーロットヴィルのモンティセロとヴァージニア大学」。続いて、2位にイギリスの「ブラナム宮殿」、3位にフランスの「ナンシーのスタニスラス広場、カリエール広場及びアリアンス広場」、4位に日本(広島)の「原爆ドーム」がランクインした。
保存状況が望ましくなく保護が必要な世界遺産の1位となったのは、アルジェリアの「アルジェのカスバ」。以下、2位はブラジルの「サン・ルイス歴史地区」、3位はイタリアの「ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ」との順になった。
「旅行者が最も推薦する世界遺産」トップ10
順位 | 世界遺産 |
---|---|
1位 | アンコールワット / カンボジア |
2位 | ローマ歴史地区、教皇領とサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂 / イタリア |
3位 | フィレンツェ歴史地区 / イタリア |
4位 | イスタンブール歴史地域 / トルコ |
5位 | エディンバラの旧市街と新市街 / イギリス |
6位 | プラハ歴史地区 / チェコ共和国 |
7位 | ヴェネチアとその潟 / イタリア |
8位 | アントニ・ガウディの作品群 / スペイン |
9位 | ウェストミンスター宮殿、ウェストミンスター大寺院及び聖マーガレット教会 / イギリス |
10位 | ウィーン歴史地区 / オーストリア |