AIU保険会社は28日、小規模のIT・コンテンツ事業者向け賠償責任保険『IT・コンテンツビジネスガードPack』を、11月1日から販売すると発表した。

IT・コンテンツ業界では、サービスを受注した事業者が、提供したサービスの欠陥や不備により発注者等に損害が発生した場合に、損害賠償請求を受けるリスクがある。さらに近年では、システムの複雑化、納品スケジュールの短期化によって、損害賠償請求リスクが高まっている。

小規模事業者に関しても、サービスに欠陥があれば経営体力を超える損害賠償額を請求されるケースもあるため、AIU保険は、「特に小規模事業者が賠償リスクに対して備えるニーズに応えるべく、本プランを設計した」(同社)。

「IT・コンテンツビジネスガードPack」は、AIU保険が従来から販売している業務過誤賠償責任保険「ITビジネスガード」や「コンテンツビジネスガード」の補償や特約をパッケージし、加入手続きを簡素化することで、小規模の事業者(法人)に対し、「従来よりも低廉な保険料で国内での賠償責任リスクに対する補償を提供できるようになった」(同社)。

主な特長として、システムやソフトウェアなどの納品直後から補償。納品後30日間などの免責期間(保険金を支払いできない期間)がない。保険期間の開始前に既に着手または納品しているサービスのミスを原因とする損害賠償請求も補償の対象となる。

また、人的なミスだけでなく、ウィルスや不正アクセスなどのコンピュータアタックを原因として発生した損害賠償責任を補償。さらに、IT事業者が労働者派遣法に基いてエンジニアらを派遣した場合、派遣したエンジニアらの設計ミス、プログラミングの不具合などによって生じた、派遣先に対する損害賠償責任を補償する。