日本公文教育研究会は27日、同社が運営する子育て・絵本をテーマにしたコミュニティサイト「ミーテ」が実施した、家庭における具体的な童謡・歌の取り入れ方や、歌い聞かせの理由・効果に関するアンケート調査「教えて! ご家庭のうた ライフ」の結果を発表した。

同調査は、日本童謡協会主催の童謡コンクールに合わせて全国のミーテ会員を対象に実施されたもの。調査期間は4月20日~5月6日で、調査方法はWebアンケート、有効回答数は1,273件。

それによると、家庭で一番歌われている童謡の1位は『ぞうさん』で356票。以下、2位『チューリップ』(330票)、3位『ゆりかごのうた』(195票)となった。童謡に詳しい音楽プロデューサーの牛山剛氏は調査結果について、「幼児にとって、生活の中で 一番大きな(大事な)存在は母親です。(中略)1位の『ぞうさん』は、動物のうたですが、何よりも"お母さんの歌"でもあり、『ぞうさん』が1位なのは、至極当然と言えます」とコメントしている。

主にどんな歌を子どもに対して歌っているかとの質問に対しては、最も多かった回答は「童謡」で34.5%。続いて、2位「テレビやアニメ、子ども番組に出てくる歌」(28.6%)、3位「CD、DVDに出てくる歌」(17.3%)との順になった。

「童謡」と「それ以外」の歌で子どもの反応に違いはあるかと聞くと、「はい」は20.5%、「いいえ」は29.9%、「わからない」は49.6%となった。童謡を歌っているときの子どもの様子については、「童謡はそのうち覚えて自分で歌おうとする」「子どもにとって親しみやすい」といった意見が多数寄せられたという。

また、子どもに歌を聞かせる理由を尋ねたところ、1位は「子どもとのコミュニケーションのひとつとして」で26.1%。続いて、2位「遊びの一環として」(25.0%)、3位「子どもが喜ぶから」(22.6%)との順になった。親子コミュニケーションや遊びの一環という回答が51.1%に上り、子どもとのやり取りの1つとして歌が取り入られている実態が伺える。

「よく歌う歌・童謡の曲TOP20」(複数回答あり : 5割程度)

順位 歌・曲 票数 順位 歌・曲 票数
第1位 ぞうさん 356票 第11位 おもちゃのチャチャチャ 106票
第2位 チューリップ 330票 第11位 かえるの合唱 106票
第3位 ゆりかごのうた 195票 第13位 きらきらぼし 103票
第4位 いぬのおまわりさん 192票 第14位 鯉のぼり 95票
第5位 げんこつやまのたぬきさん 185票 第15位 あめふりくまのこ 75票
第6位 大きな栗の木の下で 177票 第16位 こぶたぬきつねこ 72票
第7位 むすんでひらいて 160票 第17位 いとまきのうた 70票
第8位 どんぐりころころ 139票 第18位 アイアイ 68票
第9位 ちょうちょ 137票 第19位 七つの子 66票
第10位 森のくまさん 115票 第20位 ぶんぶんぶん 63票