名古屋市交通局は26日、地下鉄桜通線の野並 - 徳重間を2011年3月27日に開業すると発表した。現在の終点の野並駅から西方向へ4.2km延伸し、新たに鳴子北、相生山、神沢、徳重の4駅を設ける。徳重駅から名古屋までの所要時間は35分。
名古屋市営地下鉄は名古屋駅の東側の中村区役所駅から野並駅に至る14.9kmの路線で、名古屋市中心部を東西に貫通する路線。今回延伸する野並 - 徳重間は沿線に大規模住宅団地が多く、今後の区画整理事業によってさらに人口増加が予想され、全国の基準地価上昇率が1位から5位にランキングされたとのこと。今回の延伸開業でこれらの地区から名古屋都心へのアクセスが大幅に改善されるほか、野並交差点と市道東海橋線、県道名古屋岡崎線の自動車渋滞解消が期待できるという。
鳴子北駅バスターミナル完成予想図 |
新駅には可動式ホーム柵を設置 |
地下鉄延伸工事に合わせて、徳重駅付近は地下鉄駅と一体化した土地区画整理事業が行われ、名古屋市緑区の支所なども設置される。また、鳴子北駅にはバスターミナルを設置して、周辺地域の公共交通体系を改善するという。終点の徳重駅に車両基地を設置し、早朝深夜の移動手段の確保も期待できるとのこと。
なお、今回延伸開業する新駅にはすべて可動式ホーム柵が設置される。すでに営業中の桜通線各駅についても、2011年度中に可動式ホーム柵を整備完了する予定。