イケア・ジャパンは11月17日から、生木のクリスマスツリーの販売をイケアストア全店で開始する。価格は1,990円で、購入時に発行される「ツリー購入証明書」を利用することで、実質無料となるサービスも。発売に先立ち、「IKEAの提案する冬のおもてなし」をテーマにセミナーも開催された。
このほど発売されるクリスマスツリーは高さが100~120cmで、購入の際にレジで「ツリー購入証明書」が発行される。クリスマスを終えた後の2011年1月4~16日の期間中、使用したツリーと証明書を持ってイケアストアに行くことで、証明書はツリーと同額(1,990円)のお買い物クーポン券に。これにより、「実質無料」で本格的なクリスマスツリーを楽しめるようになっている。
また、イケアストアでは、同社の本拠地・スウェーデンのクリスマスにちなんださまざまなイベントも実施される。11月にはIKEA港北を除く各店でクリスマスツリー点灯式が行われ、12月にはスウェーデンの伝統的なイベント「聖ルシア祭」も開催される。
スウェーデンでは、クリスマスは一年の中で最も大事な家族団らんのひと時とされている。発売に先立ち行われたセミナーでも、都内の一軒家を借りきり、同社のホームファニチャーによるデコレーションでクリスマス一色に。スウェーデンでのクリスマスの様子について、IKEAインテリアデザインマネージャーのアントン・ハークヴィスト氏は、「12月に入ると、まずソファのカバーを変えたり、カーテンを赤や緑といった冬っぽい色にしたりしながら部屋を装飾します。スウェーデンの人々は明かりを活用するのが好きで、クリスマスにはキャンドルを置き、家の外から見ても楽しめるようにします」と説明。
会場に置かれたクリスマスツリーに関しては、「スウェーデンの農家に多いのが、ちょっとした木片や藁、毛糸などを使ったオーナメント(飾り)。それを意識して飾り付けをしてみました」と話していた。
ツリーの横には、翌年の豊作を願って作られるヤギの人形が置かれたほか、「トムテン」と呼ばれる小人の人形も。「すべての農家の地下にトムテンが住んでいます。ちょっと意地悪なおじさんだけど、クリスマスイブにお粥を作ってあげると、一年中その農家を守ってくれると言われています」とハークヴィスト氏は説明したが、同じくクリスマスの象徴的存在であるサンタクロースの影響もあり、「いまではトムテンも優しいおじさんに変わりつつあります。サンタクロースがトナカイに乗るように、トムテンが藁(わら)のヤギ人形に乗っていることもあるんですよ(笑)」と、苦笑いする場面もあった。