数多く存在するFirefoxのアドオン。多くのユーザーが日々、これらを開発している。Firefoxのアドオンは、ブラウザというものがソフトウェアを稼働させるためのある種の魅力的なプラットフォームであるということを広く認知させた。個人のユーザーが情報を収集できるようにブラウザをカスタマイズし、ブラウザがあれば様々なことができるのだ、ということを示したように思う。

そのFirefoxを提供するMozillaもいくつかのアドオンを公開しているわけだが、「Ubiquity」もそんなアドオンのひとつになる。Ubiquityを公開しているMozilla Labsには開発の目的なども掲載されている(図1)。



Its purpose was to explore whether a radically different type of interface to the Web ― a task-centric, natural-language-based command line ― could help us get common Web tasks done faster.

インターネットへアクセスする手法を劇的に変化させても、より効率的なWeb活用を模索することがその目的であるとしている。その手法としては、タスク中心の考え方、そして普段使用している自然言語に近いコマンドラインベースでのアプローチであるとしている。「Ubiquity」はFirerfoxのアドオンサイトからダウンロードすることが可能だ。執筆時のバージョンは0.6になる(図2)。

インストール後にFirefox上で[Ctrl]+[Space]キーを押すと、画面上に巨大な独自の領域が出現する。最上部にある横長の入力エリアに文字を打ち込むことで様々な機能を呼び出すことができる(図3)。

図3 [Ctrl]+[Space]キーで独自のインタフェースが出現する

Googleカレンダーを呼び出す

たとえば、Googleカレンダーを利用しているユーザーであれば、「check google calendar]だけでGooleカレンダーのイベントを読み込んでくれる(図4)。イベントの入力にも対応している。[add]のあとにイベント名 11/7 とすれば終日のイベントとして書き込むことも可能になる(図5/6)。Googleカレンダーへのログイン状態が必要ではあるのだが、これもまた相当に時間効率を高めてくれる。

図4 「check google calendar]では、Googleカレンダーのチェックが可能になる

図5 [add to google calendar]とすると、カレンダーへの入力も可能だ。自動補完が働くのでadd 日付でも可能だ

図6 Googleカレンダーへ入力できる

Googleカレンダーで日付を探して、ダブルクリックで入力欄を表示してそこに文字を打ち込み、スケジュールを作成するのが通常の使い方だが、慣れてくると簡単なイベントの作成はものの数秒で可能だ。Googleカレンダー自体をメモ感覚で扱えるのはとても便利。