1年ぶりの新世代GPU
AMDの新世代GPU「Radeon HD 6000」(コードネーム:Northern Islands)が初登場。第1弾として発売されたのは「Radeon HD 6870」「同 6850」を搭載したモデルで、取材時には7社11モデルの発売が店頭で確認できた。入荷量は少ないため、モデルによっては週末に完売となるものも出てくるだろう。
前世代の「Radeon HD 5000」シリーズが発表されたのは2009年9月。それからおよそ1年での新シリーズ投入となったが、今回はDirectX 11、40nmプロセスといった世代は変わっておらず、シリーズそのものが"マイナーチェンジ版"と見ることもできる。リファレンスとなる仕様は以下の通りだ。
■リファレンス仕様 | ||
GPU | Radeon HD 6870 | Radeon HD 6850 |
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コアクロック | 900MHz | 775MHz |
ストリームプロセッサ | 1120基 | 960基 |
搭載メモリ | 1GB GDDR5 | ← |
メモリクロック | 1.05GHz | 1.0GHz |
メモリデータレート | 4.2Gbps | 4.0Gbps |
グラフィックス出力 | DVI×2/HDMI/Mini DisplayPort×2 | |
バスインタフェース | PCI Express x16 | |
占有スロット | 2スロット |
価格帯は、Radeon HD 6870が2万円台半ば~後半、Radeon HD 6850が2万円台前半。これを見ると何だか安く感じられるが、1つ注意したいのは、5000シリーズの5870/5850と違い、6000シリーズの6870/6850はハイエンドではないということ。ちょっと紛らわしいのだが、6000シリーズのハイエンドは今後投入される6970/6950になるのだ(デュアルGPUモデルとしては6990が登場する)。
Radeon HD 6870/6850のグラフィックス性能については、大原氏がいつものように詳細なレビューを掲載しているので、そちらを参照して欲しいが、概ねRadeon HD 5870を下回っているようだ。現状、Radeon HD 5850の価格帯が2万円台後半なので、注目すべきはコストパフォーマンスの高さということになるだろう。
発売が確認された各モデルの価格は以下の通り。Radeon HD 6870搭載モデルは全てリファレンス準拠、Radeon HD 6850搭載モデルはオリジナルクーラー搭載となっていた。オーバークロックモデルは確認できなかった。
■Radeon HD 6870/6850の価格帯 | ||
価格帯 | Radeon HD 6870 | Radeon HD 6850 |
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SAPPHIRE | 26500円~28000円前後 | 21000円~22000円前後 |
XFX | 24500円~26000円前後 | 21000円~22000円前後 |
MSI | 28000円前後 | - |
HIS | 26000円~27000円前後 | - |
PowerColor | 25000円前後 | 21000円前後 |
玄人志向 | 25000円前後 | - |
GIGABYTE | 26000円前後 | 22000円前後 |
SAPPHIREの「HD6870 1G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I/SL-DVI-D/HDMI/DUAL MINI DP」 |
SAPPHIREの「HD6850 1G GDDR5 PCI-E DL-DVI-I/SL-DVI-D/HDMI/DP」 |