撮像素子にはAPS-Cサイズの有効1800万画素CMOSセンサーを、処理エンジンには「DIGIC 4」をそれぞれ採用する。画質は非常に精細感が高く、被写体のディテールまでをシャープに表現できる。初期設定では、彩度とコントラスト、シャープネスがほどよく強調された見栄えのいい画を得られる。感度はISO100~12800に対応。ISO800くらいまでは高感度ノイズが目立たず、優秀な高感度性能といえる。

動画は、最大で1920×1080ピクセルのフルHD記録に対応し、ファイル形式はMOVとなる。音声は内蔵のモノラルマイク、または外部ステレオマイク端子から録音が可能だ。

EOS 60Dは、初級者がステップアップするための一眼レフ機としては、各種の機能や性能がバランスよくまとまっている。価格的には「EOS 7D」と「EOS Kiss X4」の中間になるが、価格だけでなく、ボディのサイズと重量、外装の質感、ファインダーの見やすさ、各種ボタンの操作性などについても、この2台の中間的な性能といっていい。

個人的には、コントラストAFのスピードや操作のカスタマイズ性など、もの足りなく感じる点がいくつかあるが、小型軽量ボディとバリアングル液晶の両立には大いに惹かれる。

撮影モード:絞り優先AE(F8、1/1000秒) / 感度:ISO200 / WB:オート / ピクチャースタイル:風景 / レンズ:EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS / 焦点距離:25mm

撮影モード:プログラムAE(F2.8、1/10秒) / 感度:ISO160 / WB:オート / ピクチャースタイル:スタンダード / レンズ:EF-S60mm F2.8 マクロ USM / 焦点距離:60mm

撮影モード:絞り優先AE(F7.1、1/160秒) / 感度:ISO800 / WB:太陽光 / ピクチャースタイル:スタンダード / レンズ:EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS / 焦点距離:113mm

撮影モード:絞り優先AE(F5.6、1/250秒) / 感度:ISO800 / WB:太陽光 / ピクチャースタイル:スタンダード / レンズ:EF-S55-250mm F4-5.6 IS / 焦点距離:250mm

撮影モード:プログラムAE(F5.6、1/320秒) / 感度:ISO100 / WB:オート / ピクチャースタイル:風景 / レンズ:EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS / 焦点距離:187mm

撮影モード:絞り優先AE(F1.8、1/1000秒) / 感度:ISO1600 / WB:オート / ピクチャースタイル:スタンダード / レンズ:EF50mm F1.8 II / 焦点距離:50mm

撮影モード:絞り優先AE(F8、1/60秒) / 感度:ISO400 / WB:オート / ピクチャースタイル:風景 / レンズ:EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM / 焦点距離:13mm

上段左からISO100/200/400/800、下段左から1600/3200/6400/12800で撮影。撮影モード:絞り優先AE(F8) / WB:色温度設定 / ピクチャースタイル:スタンダード / レンズ:EF24-105mm F4L IS USM / 焦点距離:88mm