米Appleは20日(現地時間)に開催されたイベントにおいて、Mac OS Xの次期バージョン「Mac OS X Lion」を初公開した。Mac OS Xの8番目のリリースとなる同バージョンでは、Mac App Storeからのアプリケーション導入、新たなアプリケーションラウンチャーLaunchPad、アプリケーションの全画面表示、Mission Controlによるウィンドウ管理といった機能が搭載される。出荷開始は2011年夏を予定。
Mac App Storeは、iPadなどにおけるApp Storeと同様に、Mac用のアプリケーションをオンラインで購入できるようにする仕組み。購入にはiTunesアカウントを利用する。アプリケーションのアップデートがあった場合はMac App Store経由で更新されるため、常にアプリケーションを最新の状態に保てる。なお、このMac App Storeは現行のMac OS X 10.6 Snow Leopardでも90日以内に利用可能になるという。
LaunchPadは、iPadのホーム画面のようなアプリケーション起動インタフェース。ドックのLaunchPadアイコンをクリックすることで呼び出すことができ、アイコンの配置・順番の変更、フォルダ分けなどが行える。スワイプ操作によるページ移動も可能だ。
アプリケーションの全画面表示へのサポートもシステム全体で強化される。これもスワイプ操作によるアプリケーション切り替えが行える。
Mission Controlは、起動中のアプリケーション・ウィンドウを一括して表示し、すばやく切り替えられるようにする機能。次期バージョンのExposeもこの機能に統合され、ウィンドウはアプリケーションごとにグループ分けされ、全画面アプリケーションやDashboard、Spacesとともに表示されるようになる。