現在、ようやく最新端末を中心にAndroid 2.2 "Froyo"へのアップデータの配布が開始されたAndroid OSだが、一部ではすでにその最新バージョンである「Android 3.0 "Gingerbread"」の話題が出始めている。当初は2010年第4四半期といわれていた同OSのリリース時期だが、現在では2011年第1四半期の登場が見込まれている。この"Gingerbread"について、Phandroidが独自に入手したスクリーンショットを掲載しつつ、そのファーストインプレッションを紹介している。
Phandroidでは初期段階のテストバージョンを見ただけとの前置きをしつつ、(画像のぼやけた)スクリーンショットと実際にいじった簡単なレビューを紹介している。GingerbreadはNexus Oneで動作しており、新OSリリース時にはまずNexus One向けにGingerbreadのアップデータが公開されるとみられる。テストバージョンということもあるのか、Phandroidが確認した範囲ではFroyoなどの既存バージョンとの見かけ上の相違はほとんどみられず、わずかに配色等が変更されているだけのようだ。UI的には若干iOSの要素が加えられており、例えば画面や項目のスクロール選択の際に動きに"弾み"があるなど、どちらかといえば"固い"印象のあったAndroidの操作体系に若干の柔軟性が加わっている。
だがアプリ面ではいくつか大幅なアップデートが加えられているようだ。例えば最近YouTubeに導入されたLeanBackという機能がAndroid用のYouTubeアプリに新たに追加され、バージョンも2.xへとアップグレードしているという。LeanBackはバックグラウンドで動画をフルスクリーンで再生したまま別の動画検索が可能になるなど、動画の継続性に重点を置いている点が特徴。またGoogle Talkにおける音声チャット機能の強化など、Googleサービスとの連携がさらに強化されているという。その他のアップデート内容については不明だが、Googleサービスの進化に合わせてAndroidにもそれらエッセンスを加えた形になっている。
Gingerbreadに関しては今年末から来年初にかけてGoogle側から公式情報が出てくるとみられ、内部上の変更や新しいスクリーンサイズのプロファイルへの対応など、より詳細が明らかになるだろう。