webOS 2.0のStacksとJust Type |
米HPは10月19日 (現地時間)、モバイルOSの新版「webOS 2.0」と同OSを搭載したスマートフォンの新製品「Palm Pre 2」を発表した。
webOS 2.0では、マルチタスク機能やコンテンツへのアクセス、検索機能などが改善され、標準搭載アプリの幅が広がった。
webOSの特徴であるカード・ベースのマルチタスク機能は、v2.0では関連するタスクが自動的にグループ化され、カードの積み重ねで表示(Stacks)される。これにより複数のタスクへの素早いアクセス、より効率的な管理が可能になる。ユニバーサル検索機能は「Just Type」という名称に改められた。メッセージ作成、ステータスのアップデート、Web検索など、標準的なアクティビティはアプリを起動することなく、検索ボックスにタイプするだけで素早く開始できる。またコンタクト/カレンダー/メッセージングの同期サービス「Synergy」を、APIを通じてサードパーティ開発者にも拡大。より多くのWebからの情報をwebOS 2.0デバイスで管理できるようになる。このほか充電ドック「Touchstone Charging Dock」にデバイスを設置するだけで自動的に写真やスケジュールなどのコンテンツを表示できる「Exhibition」という新機能も予定されていたが、webOS 2.0のリリースに間に合わなかったため、ソフトウエアアップデートでの提供になる。ExhibitionもAPIが公開されており、サードパーティ開発者のアプリもExhibition表示を活用できる。
標準アプリは、ジオロケーションなどブラウザのHTML5対応を強化、新たにAdobe Flash Player 10.1 Betaを搭載する。またSkype Mobile (Verizonのみ)、Quickoffice Connect Mobile Suite、Facebook 2.0などを備える。
Palm Pre 2は、スライド式のQWERTYキーボードを装備、3.1型・HVGA(320×480)のマルチタッチディスプレイを備える。デザインは初代Preから大きな変化はないが、中身が大幅に強化された。1GHz動作のプロセッサを搭載。内蔵メモリが16GBに倍増し、300万画素だったカメラが500万画素に向上した。ワイアレス機能は、Wi-Fi (802.11b/g)、Bluetooth 2.1+ EDRをサポート。Pre 2をモバイルホットスポットとして活用するWi-Fiルーター機能を新たに備える。
Palm Pre 2は22日にフランスにおいてSFRから発売され、数カ月中に米国(Verizon Wireless)およびカナダでも登場する。また既存のwebOSデバイス・ユーザーもwebOS 2.0にアップデートできる。数カ月中にアップデータがリリースされる予定で、詳細は後日明らかにするという。