KDDIは18日、2010年度下期に発売する新商品発表会を開催し、同社スマートフォン「IS series」の新製品3機種を発表した。本稿では、すでに発表済みの「IS03」に続き、12月下旬に発売される「SIRIUSα IS06」(Pantech製)を写真でじっくりと紹介していく。

Android 2.2搭載スマートフォン「IS06型番:PTI01)」(Pantech製)

IS06は、昨今トレンドとなっている全面タッチパネルタイプのスマートフォンで、韓国メーカーのパンテックが開発した。プラットフォームはau向けでは初となる最新のAndroid 2.2(Froyo)を採用。JIT(JustInTime)エンジンによる動作速度の高速化などが行われている。Android 2.2では標準でテザリングに対応しているが、IS06では非対応となっている。

ディスプレイは、マルチタッチに対応した3.7インチワイドVGA(480×800ドット)の静電式タッチパネル(TFT液晶・最大16万色表示)を搭載。このほか、Snapdragon 1GHzの高速CPU、500万画素CMOSカメラなどを備えたハイエンドなスマートフォン。

画面下には、横長のホームキーを搭載

裏面には500万画素カメラやカメラ用LEDが設置されている

NTTドコモ向けの「GALAXY S」やソフトバンク向けの「Desire X06HT/X06HTII」といった機種と同等のグローバルモデルという位置づけのSIRIUSα IS06だが、発売当初は「IS03」などが対応している各種au向けサービスには非対応。2011年3月以降に、EZwebメールやCメール送信、au one マーケット、LISMOなどのサービスに対応する予定だ。au向けサービス以外で今回、新サービスとして発表された「jibe」や「Skype」は利用可能だ。

au Androidだからか「with Google」のロゴが

バッテリーカバーは全体を引き上げて外すタイプ。au ICカードはバッテリーを装着したまま抜き差しが可能

本体カラーは、チャコールブラック、ピュアホワイトの2色。チャコールブラックのほうは、シボ加工が施されている。寸法・重量は115.95×59.4×11.2mm・109g(ともに暫定値)。GALAXY Sよりも軽く、幅はiPhone 4(58.6mm)と同じくらい。

左右側面。音量上下キーや検索キー、microUSB端子、ストラップ穴が並ぶ

上下側面。電源キーが配置。下部の隙間から爪などを入れるとバッテリーカバーが外れる

通知LEDとしてホームキーのところが薄紫色に光る

microUSB端子のカバーを開けたところ

iPhone 3GS(右)と並べたところ。縦が少し長いが、幅はかなり近い

厚みもiPhone 3GSとほぼ同じ

ワーキングメモリは約400MB、本体メモリは約500MB。このほか、外部メモリにmicroSD/microSDHC(最大32GB)を搭載する。通信方式はCDMA 1X EV-DO マルチキャリアRev.A。「WIN HIGH SPEED」に対応しており、最大下り9.2Mbpsおよび上り5.5Mbpsの通信可能となっている。他にも、無線LAN(IEEE802.11b/g)およびBluetooth 2.1+EDR(HSP/HFP/AVCRP/A2DP/OPP/PBAP/SPP)、GPS、6軸センサー、照度センサーなどのハードウェアに対応している。

バッテリーは1320mAh(3.7V)で、スマートフォンのバッテリーとしては中くらいの容量。連続待受時間が約190時間、連続通話時間が約300分と少々短いのが気になるところだ。とはいえ、赤外線やワンセグ、おサイフケータイなどの日本仕様の機能が必要なくて、auで最先端のAndroid 2.2を搭載したスマートフォンを使いたいなら魅力的な機種だ。サイズも比較的コンパクトなので長く使いたいモデルと言えよう。

ホーム画面は左右に7面まで利用できる

通常のAndroidと違ってアイコンの配置を重ねて行え、メニューから整列もできる

通知バーからマナーモードやBluetooth、Wi-Fi、GPS、3Gのオン・オフが可能

ホームの上部にある7面の点の部分をタッチするとReal 3D Motion engineによる3Dポリゴンメニューが表示される

ホームキーの右端にある「メニュー」を押すとアプリ一覧が表示される。左右スライドで一覧切り替えが行える

Androidのバージョンは2.2-update1となっており、メモリ容量(RAM)が確認できていた

microSD/microSDHCカード(最大32GB)に対応していて、2GBのmicroSDカードが同梱される

日本語文字入力システムには「iWnn IME」が搭載されており、フリック入力にも対応している

Simejiの文字入力補助のための連携機能「マッシュルーム」に対応だ

独自アプリ「スマートノート」は手描きや写真、文字などを挿入できる。他にも独自アプリとしてPantech動画が入っている

Android 2.2なのでFlash Player 10.1に対応。動画コンテンツなども閲覧可能だ

(memn0ck/K-MAX)