出力のためのTipsと注意点を再確認

最後にIllustrator形式のデータでトラブルなく出力するためのTipsをいくつか紹介しよう。

まず、当然のことながらドキュメントのカラーモードと使用する色はCMYKにしておくこと。特殊な事例を除き印刷はCMYKが基本なので、ここを間違わないようにしておきたい。

次に、スウォッチパネルのメニューから「未使用項目を選択」を実行し、不要なスウォッチを削除しておく。これはデータ内で使用しているカラーが全てCMYKでも、ここにRGBや特色などが残っていると、正しく印刷できない場合があるためだ。

Illustratorのデータに画像を配置している場合には、リンクパネルから「画像を埋め込み」を実行して、全てのデータをIllustratorファイルの中に取り込んでおく。これは印刷をする場合には配置した画像データが必要になるためで、事前に画像を埋め込んでおくことでリンク切れなどのトラブルを防ぐことができる。

また、オブジェクトや画像に不透明度を設定したり、ドロップシャドウなどの「透明効果」という機能を使っている場合は、eps形式で保存をせずai形式を選ぶようにしよう。これも印刷の際に不要なトラブルを未然に防ぐためのポイントだ。

なお、作品制作/応募の注意点に関しては改めて以下にまとめてみたので、応募前にいま一度確認されたい。

●応募は1都道府県につき1作品まで、最大12作品まで可能
●アップロードは10MB以内のJPEG形式
●素材集を使う場合は著作権と利用規定を必ず確認
●IllustratorファイルはCMYKで作成する
●Illustratorデータは絶対に捨てない

以上を確認したうで、オリジナルのiPhoneケースをデザインし、コンテストに応募しよう。なお、応募期間は11月30日(火)までとなっている。コンテストの概要、その他詳細はこちらを参照してほしい。