マスプロ電工は15日、「SKY WALLIE(スカイウォーリー)」シリーズの地上デジタル放送用UHFアンテナ「U2SWLV」を発表した。発売は11月上旬。価格は1万2,600円。

スカイウォーリーシリーズに共通のスマートなフォルムを持ち、垂直偏波に対応したモデル「U2SWLV」。表面には、垂直偏波用であることを示す「V」の文字が記されている

地上放送で使用されている電波には、水平偏波と、垂直偏波とがあり、それぞれを受信する際には、アンテナの向きを合わせる必要がある。八木式アンテナの場合、水平偏波ではエレメントを水平に、垂直偏波では、エレメントを垂直に設置することになる。多くの放送局/中継局は、水平偏波を採用しているが、混信などを防ぐために、垂直偏波を利用している局もある(垂直偏波を採用している地域は、全世帯の内10%以下)。

壁面アンテナには、水平偏波専用のものと、水平/垂直偏頗両用のものとがある。多くの壁面アンテナは、縦長の形をしており、両用タイプで垂直偏波の電波を受信する際には、90°回転させた横長のスタイルで取り付けることとなる。横長スタイルで取り付けた場合に問題になるのが、左右の角度調節範囲が狭くなるという点。左右とも10~20°程度の調整範囲しか持たないものが多い(水平偏波専用の壁面アンテナは、横長スタイルで取り付けた際の横方向の角度調節機能を備えていない)。それに対して「U2SWLV」は、縦長スタイルで取り付けた状態で、垂直偏波の電波に対応したアンテナ。一般的な壁面アンテナを水平偏波の地域で使用するのと同じ感覚で、垂直偏波の地域で利用することができる。スカイウォーリーシリーズに共通のスマートなフォルムを採用しており、壁面だけでなく、ベランダなどにも取り付け可能だ。角度調節は左右45°。利得は5.5dB~8.5dBで、八木式アンテナ14素子に相当する。本体サイズは180mm(W)×600mm(H)×144mm(D)。質量は約2.2kg。