"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回は"元妻"、つまり離婚経験がある女性にターゲットを向ける。彼女たちが離婚を決意した理由は? そして離婚後の気持ちは?
今回紹介するのは、楽天グループの結婚情報サービス・オーネットが行った「離婚経験を持つ女性の結婚に関する意識調査」。9月7日~9日に全国の20~50代の離婚経験のある女性500人を対象にインターネット調査した。
まずは離婚を決意した理由から。理由となる要因を3つまで答えてもらったところ、もっとも多かった回答が「価値観の不適合」(29.4%)で、次が「性格の不適合」(25.2%)だった。3番目には「お相手の浪費・借金」(27.2%)と金銭面の問題が入った。こうした要因が顕在化した時期を聞いたところ、もっとも多かったのは「結婚後2年以降」(28.6%)で次は「結婚してすぐ」の24.6%だった。
「離婚によるデメリット」を聞いたところ、トップは「収入の減少」の40.6%で、次が「世間体(親戚・職場など)がよくない」(34.8%)だった。一方で「デメリットはない」と回答した人も24.2%で3番目に多かった。ほかでは「子育てでの不便」が22.8%、「就職(再就職)の困難」が19.6%だった。
「離婚によるメリット」のトップは「新しい人生をスタートできた」(48.8%)、2番目は「安らぎが得られた」(28.6%)、3番目は「自分自身を見つめなおすことができた」(27.0%)で、さらに「同居人といることによるストレスから解放された」(24.2%)、「幸せになった」(21.2%)と続いた。経済的なデメリットはあっても、離婚することで精神面の充実が得られた―。そう感じている女性が多いようだ。
離婚後の気持ちについては、「離婚したことを後悔していない」とした人が84.4%にも上った。また「離婚を経験することで、結婚に求めるものがハッキリしてくると思う」が83.0%、「離婚後の結婚は、前よりもうまくやれそうな気がする」が82.6%となるなど、新しい恋や結婚にも前向きなことがわかる。実際に回答者のうち47.8%が結婚しており、21.6%が「独身だが恋人がいる」とした。「子どもがいる」は54.0%だった。
さらに「再婚している」とした人に、現在の夫と結婚した際の決め手となった理由を聞いたところ、もっとも多かったのが「愛する人と一緒にいたかったから」の43.1%で、以下「今度は理想の結婚ができると思ったから」(28.0%)、「新しく家族・子どもが欲しかったから」(25.9%)、「安らげる場所が欲しかったから」(24.7%)と続いた。ちなみに「結婚相手に重視するもの」を最初の結婚と離婚後でどう変わったかを聞いたところ、最初の結婚では「性格」「経済力」に続いて「ルックス」が多かったが、離婚後では「ルックス」に替わり「家族関係」が3番目に入っている。