ソニーマーケティングはこのほど、9月のBCNランキングのデジタルカメラ総合メーカー別販売台数シェア(9月1日~9月30日)において、同社のデジタルカメラ製品が販売台数シェア17.1%を獲得し、キヤノンに次いで2位となったことを発表した。金額シェアにおいても2位へ躍進している。
その要因として同社では、2月・3月に発売したフルハイビジョン動画撮影機能を搭載のコンパクトデジタルカメラ"サイバーショット"「DSC-TX7」「DSC-HX5V」がヒット、その後も6月に登場したミラーレス一眼カメラ「NEX」シリーズ、8月の"サイバーショット"「DSC-WX5」「DSC-TX9」と、新製品がいずれも好調な推移を見せて、デジタルカメラ市場を牽引したと見ている。
デジカメ市場は苦戦が続いた昨年から一転、2010年の初めから好調が続いているという。中でも注目はデジタル一眼(レンズ交換型デジカメ)市場で、1年前まではデジカメ市場全体のうち販売台数で10.0%、金額で28.9%という規模だったが、今年9月には台数で14.8%、金額で42.3%へ拡大している。その原動力だと予測されるのが、ミラーレス一眼。オリンパス、パナソニックのマイクロフォーサーズ陣営に加え、同社はNEXシリーズを投入して市場を活気づけた。すでにデジタル一眼の4分の1はミラーレスモデルになっており、今後も拡大が予想されるという。
さらに同社は9月、世界初となる透過型ミラーを搭載したレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α33」「α55」を発売している。これによりNEXとの相乗効果で、デジタル一眼カメラの販売台数シェアにおいても、3位となる21.2%に押し上げた。2位ニコンとの差はわずか3.2ポイントとなっており、今まで2強であったキヤノン、ニコンに激しく迫っている結果となった。