米Appleは10月14日(現地時間)、同社のタブレット「iPad」を、米Verizon Wirelessと米AT&Tが10月28日から小売店などで販売すると発表した。米国の携帯通信キャリアの中で唯一AT&TがApple製品を扱ってきた独占的な状態がついに破られる。
AT&Tは初代iPhone発売時からの米国におけるAppleの携帯通信キャリアパートナーで、iPad Wi-Fi+3G向けのデータサービスも提供している。同社の小売店AT&T Storeでは、Apple Storeと同じ価格でiPad Wi-Fi+3Gを販売する。データサービスプランは、データ通信量250MB/月が14.99ドル、2GB/月が25ドル。同プランで米国内23000カ所以上のAT&T Wi-Fi Hotspotも利用可能だ。
- iPad Wi-Fi+3G (16GB):629ドル
- iPad Wi-Fi+3G (32GB):729ドル
- iPad Wi-Fi+3G (64GB):829ドル
VerizonはAT&Tとライバル関係にあるCDMA陣営の携帯通信キャリア大手で、安定してつながるネットワークが高く評価されており、米国のiPhoneユーザーの間ではVerizon版のiPhoneの実現を望む声が根強い。今回のVerizonでのiPad発売開始は、Verizon版iPhone (=CDMA版iPhone)の可能性を期待させるものだ。同社はVerizon Wireless Storeにおいて、モバイルWi-Fiルータ「MiFi 2200 Mobile Hotspot」との組み合わせでiPad Wi-Fiを販売する。
- iPad Wi-Fi (16GB) + MiFi:629.99ドル
- iPad Wi-Fi (32GB) + MiFi:729.99ドル
- iPad Wi-Fi (64GB) + MiFi:829.99ドル
通常VerizonのMiFi用のモバイルブロードバンドサービスはデータ通信量250MB/月が39.99ドル、5GB/月が59.99ドルだが、同社はiPadユーザー向けに1GB/月で20ドルのプランを用意した。またVerizon StoreにおいてiPad Wi-Fiのみの販売も行うという。
Verizonは米国においてAndroid携帯の普及に貢献した携帯通信キャリアである。Android携帯またはBlackBerry端末をモバイルWi-Fiルータとして使用する3G Mobile Hotspotプランを提供しており、こちらは音声+データに上乗せするオプションでデータ通信量2GB/月が20ドルとなっている。