米Appleの株価が10月13日(現地時間)の終値で300.14ドルと、同社の歴史上初めて300ドルの大台を突破した。現在の時価総額は2,742億ドルで、全米第1位のExxon Mobilの3,312億ドルに続く2位のポジションにつけている。Appleは5月26日にMicrosoftを抜いて時価総額で全米2位へと躍進したが、現在もなおそのリードを維持し、Microsoftの時価総額2,193億ドルに対して550億ドルの差をつける状態になった。
Appleの株価は13日の取引開始と同時に300ドルの大台を突破し、300~302ドルの間を推移していた。最終的には300ドルの大台を突破したことで利益確定売りが強くなったとみられ、前日比0.54%アップの300.14ドルで取引を終えた。要因としては、この日のダウ・ジョーンズ工業株価平均が前日比75.68ドルの上昇(+0.69%)とここ最近の上昇トレンドを反映して好調でその波に乗ったことと、20日に新製品発表会が行われることに対する期待への反応だとみられる。同日の他社の動きは、MicrosoftやCisco Systems、Oracle、HPといったエンタープライズ市場を対象とした企業が軒並み2%以上の上昇を見せたほか、AOLによる買収の観測からYahoo!株が5.68%アップの大幅上昇となった。
Appleの時価総額については、現時点でExxon Mobilが射程に入っているという指摘もあるが、Exxonとの時価総額の差は依然として500億ドル以上あり、これは5月時点での差から縮まっていない。Appleが今後も躍進して時価総額全米1位になる可能性もあるが、その場合はExxon Mobil側の株価に何らかの下落要因が必要だとみられる。