三陽商会はこのほど、2011年春夏シーズンの展示会を開催した。同社が展開するメンズブランドの横断企画の第1弾「サンヨー・スリーエス・コートコレクション」、第2弾「スウェットガード・ポロ」を筆頭に、各ブランドの新商品が展示された。

「サンヨー・スリーエス・コートコレクション」のほか、メンズファッションの新商品を多数展示。春夏シーズンは気温差が激しいことから、コートからポロシャツまで幅広いラインナップとなった

「サンヨー・スリーエス・コートコレクション」は、"SANYO"の品質と技術力、"SPRING(春)"のファッション性と着こなしの提案、そして"SATISFACTION(満足感・利便性)"の3つの"S"をそろえた高機能なスプリングコート。「アレグリ」「サンヨー」「イルファーロ」の3ブランドを中心に展開される。

「サンヨー・スリーエス・コートコレクション」は、「アレグリ」(写真左)、「サンヨー」(同中央)、「イルファーロ」(同右)などのブランドが展開する

同社の紳士服事業部ブラックバレットDIV長・斉藤実氏によれば、「各ブランドが、いままでと一味違う素材を使うなど、ファッション性や機能性に重点を置いて展開している。サンヨーコートの強みを生かし、ジャケット代わりに着るスプリングコートを提案していきたい」とのこと。来年1月下旬より順次発売される予定で、価格は「サンヨー」のコートが3万4,650円、「イルファーロ」のコートが4万950円、「アレグリ」のコートが4万5,150~4万9,350円。

「スウェットガード ポロ」では、半袖と長袖の2型を販売する

スプリングコートに続いて発売される「スウェットガード ポロ」について、斉藤氏は、「汗ばむ季節に効果的な素材を使い、機能性を意識したポロシャツに。昨年、『イルファーロ』でトライアル販売し、好評だったことから、今年は『アレグリ』『ザ・スコッチハウス』も加えての展開となった」と説明した。生地にはソフトでなめらかな風合いの超長綿を使用。表地には、汗ジミが目立ちにくいように特殊な加工を施している。

同商品は来年2月以降、長袖ポロシャツから順次発売される。「ザ・スコッチハウス」の長袖ポロシャツは1万1,550円、半袖ポロシャツは9,345円。「イルファーロ」では、長袖が1万1,550円、半袖が9,975円。「アレグリ」では、長袖が1万3,650円、半袖が1万6,800円。

同社が展開するブランド「マッキントッシュ フィロソフィー」では、「Style of LONDON」をテーマに、ロンドンをフィーチャーしたジャケットスタイリングを提案。大ヒット商品となったトロッタージャケットも、機能を高めてコアアイテムに

「アレグリ」では、カジュアル商材を中心にブランドマーク『a』の表現を強化するなど、ブランドアイデンティティを訴求していく

「ブラックバレット バイ ニール・バレット」では、原点回帰を意識してシンプルながらひねりのあるデザインに注力した商品を展開

「エポカ ウォモ」では、デザイン性やシルエットにこだわりつつ、洗練された大人のウェアリングを提案

「ポール・スチュアート」は、映画『太陽がいっぱい』にインスパイアされたコレクションを展開

ブランド横断企画の他にも、「マッキントッシュ フィロソフィー」や「ポール・スチュアート」をはじめ、各ブランドが春夏シーズンに向けての新商品を展示した。なお、同社のブランドの共通キーワードは「原点回帰」で、各ブランドも原点に立ち返り、魅力ある商品を展開していくとのことだ。