【今日のCFD】英国FTSE100株価指数
米国FRBによる更なる量的緩和への期待感に下支えされ、英国を含む欧州株式市場は総じて上昇傾向が続いている。ただ、本日は為替市場で強まりつつあるドルショートカバーの動向に注意したい。
というのも、ドルの動向次第でFTSE100への指数インパクトの強い資源系セクターのトレンドも決まる可能性があるからだ。米金融緩和を背景にしたドル売り基調継続ならば、資源系セクターを中心に、5709(10月7日高値)をトライする可能性が出てくる。ただ、市場では、今年に入ってから約20%の伸びを記録しUK市場全般を牽引してきた鉱業セクターは、もはや頭打ちの感がではじめているとの意見もあり、仮にドル安一服となれば、投資家の調整色が強まる可能性もある。
テクニカルで見ると、サポートラインの傾きが急になっていることを考えれば、中長期では4月15日につけた今年最高値5840レベルを目指すトレンドが継続している可能性を示唆している。
ただ、短期スパンで考えるなら、ボリンジャー・バンド(MA:21 σ:2.0)の上限5705が、目先のレジスタンスポイントとして意識されるかが注目だろう。同水準では、10月6日以降上値が抑えられている点が気がかりでもある。5700-5709(10月7日高値)でレジスタンスゾーンを形成する可能性もある。
仮にこのレベルでの反落基調が継続した場合、サポートライン1、もしくは5600ライン(25日MA)まで反落してもおかしくはないが、これらサポートポイントで反転の兆しが出れば、ロングシグナル点灯と考え、5705レベルまで上昇するかを見極めたい。
逆に、下抜けるようなら、5494(ボリンジャー・バンドの下限)をネクストターゲットとし、5500の心理的ラインと共にサポートゾーンを形成するかが注目される。9月中旬以降、このレベルでサポートされ、5700をタッチしたことを考えるなら、5600の次のロングポイントとして市場の注目が集まる可能性がある。