NECおよびNECアクセステクニカは12日、IEEE802.11b/g/n対応で理論値最大300Mbpsの無線LANルータ「AtermWR8370N」シリーズを発表した。無線性能を高めたハイパーロングレンジモデルと標準的なスタンダードモデル、およびUSB接続の無線LAN子機「WL300NU-GS」とのセットモデルなどが用意される。発売予定は10月中旬、価格はオープン、店頭予想価格は8,000円前後より。

「AtermWR8370N」シリーズ。左がハイパーロングレンジモデルの「AtermWR8370N(HPモデル)」、中央がUSB接続の無線LAN子機「WL300NU-GS」、右がスタンダードモデルの「AtermWR8370N(STモデル)」

ハイパーロングレンジモデルの「AtermWR8370N(HPモデル)」は、指向性に優れた高性能アンテナや、高性能な無線回路を採用することで、親機と子機が離れていても高速な通信が可能としている。

店頭予想価格は、AtermWR8370N(HPモデル)が10,000円前後、AtermWR8370N(HPモデル)と無線LAN子機のセットモデルが13,000円前後、AtermWR8370N(STモデル)が8,000円前後、AtermWR8370N(STモデル)と無線LAN子機のセットモデルが11,000円前後。

おもな機能と仕様は、ハイパーロングレンジモデルとスタンダードモデルで共通。

4ポートの有線LANハブを搭載し、有線LANハブとWANポートはギガビットイーサネットに対応(10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T)。公称の実効スループットは、有線LANが最大870Mbps以上、無線LANが最大160Mbps以上。

USB 2.0ポート×1基も備え、外付け型のHDDやUSBメモリを接続して簡易NASとして利用できる。

省電力機能の「ECOモード」では、本体の「ECOボタン」による手動切り替えのほか、スケジュールを設定した自動切り替えが可能。無線LANの通信がないときに自動節電する「オートECO」や、未使用の有線LANポートへの電源供給を自動制限する「LANポート自動節電」といった機能もある。

無線LANの接続設定機能は、らくらく無線スタート、らくらく無線スタートEX、WPSに対応。今回新たに、Mac OS X 10.5/10.6向けに「らくらく無線スタートEX for Mac」が追加された。

その他、マルチSSID機能(異なるSSID間の通信を遮断)、アクセスポイントモード(ルータ機能を無効化)、インターネット接続回線を自動判別する「らくらくネットスタート」、Wake on LANといった機能を備える。本体サイズはW35×D128×H160mm、重量は0.4kg。

USB接続の無線LAN子機「WL300NU-GS」は単体でも購入でき、価格はオープン、店頭予想価格は7,000円前後。対応する無線LAN規格はIEEE802.11b/g/n、インタフェースはUSB 2.0、本体サイズはW28×D60×H11mm、重量は約0.02kg。対応OSは32bit版のWindows XP(SP2以降)/Vista、32bit版/64bit版のWindows 7。