2011年1月よりフジテレビ"ノイタミナ"にて放送予定の、マンデルブロ・エンジン(山本寛×岡田麿里×東浩紀)によるTVアニメ『フラクタル』。ガンガンONLINEにて先行して始まったコミカライズも話題になっているなか、キャラクター原案・左による主要キャラクターのビジュアルと、その詳細が発表された。

『フラクタル』キービジュアル

物語には、「フラクタルシステム」の恩恵を受けて生活していたが、フリュネを助けたことから事件に巻き込まれる主人公・「クレイン」。僧院を抜け出しブローチをクレインに残して姿を消す謎の少女「フリュネ」。そしてフリュネが残したブローチから出てきたドッペル・「ネッサ」と、彼らを取り巻く個性豊かなキャラクターたちが登場。退廃した未来を舞台に少年と少女の出会いを描いた冒険ファンタジーとなっている。

<ストーリー>
世界を管理する"フラクタル・システム"が完成し、人類は史上初めて、もはや働かなくても生きていくことができる圧倒的な楽園に足を踏み入れた。
それから千年――。システムはいまだに生き残り稼働し続けていたが、もはや誰もそのシステムを解析できなかった。多くの人々が、その維持こそが、人類の幸せの条件だと信じて疑っていなかった。物語は、そんな「フラクタル」が崩壊し始めた、ある大陸の片隅の島で始まる――。漫然と日々を生きる少年・クレインは、ある日、何者かに追われ崖の下に転落した少女・フリュネを助ける。少女との出会いに心躍らせるクレイン。だが、フリュネはブローチを残しクレインの前から姿を消した。ブローチに残されたデータには、少女の姿をしたアバター、ネッサが閉じ込められていた。ネッサとともにフリュネを探し旅にでるクレイン。そこで彼は"システム"の秘密を知ることになる――
■クレイン(14歳・男) Clain
のんびりとした辺境の島にひとりで住み「フラクタルシステム」の恩恵を受けて生活している草食男子。ヴィンテージマニアで古いIT機器をいじるのが好きだが、サイクリング好きで活動的な部分も。何者かに追われるフリュネを助け「一目惚れ」したことから、事件に巻き込まれることに。
■フリュネ(16歳・女) Phryne
「フラクタルシステム」を管理する"僧院"の若き巫女。生まれた時から"僧院"で過ごし外界を知らないため、育ちは良いがちょっと世間からはズレている。僧院を抜け出し追われていたところをクレインに助けられるが、ブローチを残して姿を消す。

■ネッサ(10歳・女) Nessa
フリュネが残したブローチからでてきたドッペル。無邪気で好奇心旺盛。通常のドッペルとは異なり完全な少女の形を維持しており、データでありながらクレインが触ることができる。高機能である故、近隣のデータ回線やメモリ領域を過度に圧迫し、フラクタルターミナルとサーバー間の通信が滞ったりセンサーが狂ったりすることがある。

■エンリ(13歳・女) Enri
「ロストミレニアム」運動内の一派、「グラニッツ一家」の長女で、スンダの妹。スンダの片腕として手下を従え組織を引っ張っている元気っ子。本人の頑張りとは裏腹に、行く先々でドジっ子ぶりを発揮し問題を起こしている。"ロスミレ運動"の一環としてフラクタルターミナルを身体に入れていないため、ゴーグルを使わないとドッペルが見えない。

■スンダ(20歳・男) Sunda
グラニッツ一家を引っ張る組織のリーダー。エンリの兄。人間らしく生きるためにはフラクタルシステムに頼らない世界が必要と説き、その打倒を目論む。若いながらも組織を取り仕切るだけの頭脳とカリスマを持ち合わせ、クールな面持ちに似合わず、性格は熱くナルシストな一面も。
■バロー(48歳・男) Barrot
「フラクタルシステム」を管理する科学者であり、モーランの夫。システムを再起動させるための研究に心血を注ぎ、その鍵を握るフリュネに病的とも言える愛情を傾け最前線に立ちフリュネの救出に奔走する。
■モーラン(40歳・女) Moeran
「フラクタルシステム」を管理する最高位・"祭司長"であり、僧院の象徴としてシステムの政(まつりごと)を担う。人類の幸福を取り戻すために崩壊を続けているシステムを再起動させ、失われつつある楽園的世界の再生を目指す。
<主なスタッフ>
監督: 山本寛
原作: マンデルブロ・エンジン
シリーズ構成: 岡田麿里
ストーリー原案: 東浩紀
キャラクター原案: 左
アニメーション制作: A-1 Pictures
プロダクション協力: Ordet

なお、TVアニメ『フラクタル』コミカライズは、スクウェア・エニックスの「ガンガンONLINE」にて連載中なので、興味のある人は、こちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

(C)フラクタル製作委員会