WDLC(Windows Digital Lifestyle Consortium)は8日、CEATEC会場の幕張メッセにおいて、「パソコンも地デジカ」キャンペーン第2シーズンの発表会を開催した。2010年4月27日から9月30日までのキャンペーン第1シーズンで大きな成果を上げたことも報告され、年末商戦に向けたキャンペーン第2シーズンが明らかになった。
キャンペーン第2シーズンの内容に関しては、以下の記事を参照してほしい。 WDLC、地デジPC普及キャンペーン「パソコンも地デジカ」第2シーズンへ
このキャンペーンは、総務省、デジタル放送推進協会、日本民間放送連盟が後援しており、アナログ放送が停波する2011年7月まで継続される予定。
冒頭でWDLC会長の堂山昌司氏(マイクロソフト 代表執行役 副社長)は、PC販売のトレンドについて触れ、「PC全体の販売台数の伸びを地デジPCが牽引している」とした。提示された資料によると(BCN調べ)、「パソコンも地デジカ」キャンペーン第1シーズンの期間だった2010年5月から9月において、PC全体の販売台数は2009年の同時期を100%とすると108%、地デジ対応PCに限れば実に241%の伸びを見せている。
続いて登壇したWDLC事務局長の笠原健司氏(マイクロソフト コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 パートナー&マーケティングコミュニケーションズ本部 本部長)は、最初にキャンペーン第1シーズンの成果を報告。
まず、キャンペーンによって地デジ対応PCに興味を持った人が約285万人(需要喚起)、その中で買いたくなった人が約151万人(購入意向)で、これは驚異的な数字だという。一般的に、需要喚起から購入意向に移るのは25%程度とされているが、今回のキャンペーンでは約53.1%の消費者が購入意向を持ったことになる。そして地デジ対応PCの出荷台数は約30.9万台となり、2009年の同期比で約216%となった。
そこでキャンペーン第2シーズンだが、主なターゲットとするのは、2010年の年末商戦期はファミリー世帯のセカンドルーム、2011年の新生活シーズンでは新入学/新入社の一人暮らし若者層。つまり、リビングルームに置くような大画面ではなく、個人使用に適した画面サイズに注目している。家電のデジタルテレビでも、20インチ前後の画面サイズの製品がかなり伸びているという。
また、キャンペーン第1シーズンからのステップアップとして、地デジ対応PCは1台3役の"お買い得感"を強調。1つはWindows 7の搭載とリッチなインターネットアクセス、2つは地デジ対応、3つはブルーレイ対応だ。実際、量販店などの話によると、この3点はお客さんにも説明しやすく、お客さんのほうでもメリットをイメージしやすいという。
番組内の各種情報を調べられる「TVでた蔵」がサービスイン
「パソコンも地デジカ」キャンペーン第2シーズンの新しい要素として、Webサービスの「TVでた蔵」も紹介された。TVでた蔵を運営するワイヤーアクションの代表取締役社長 林和宏氏は、「番組で流れた曲、紹介されたお店や宿泊施設など、興味を持ってもすぐに調べられなかったり、忘れてしまったという経験を持つ人は多い。TVでた蔵で番組を選ぶと、その番組で紹介されたお店などを簡単に調べられる。地デジ対応PCなら、番組の視聴とTVでた蔵の利用を同じPCで実現できるので便利」と語る。
TVでた蔵は2010年10月8日からサービス開始しているが、「当初は関東地域のキー局の番組から情報提供を始め、関西地域への拡大、都道府県レベルでの地方局への拡大と、できるだけ早期に全国をカバーしたい」(林氏)とした。