モーニングスターは9月27日、個人投資家向けの資産運用セミナーを開催した。同セミナーの第2部で講演した雨夜恒一郎氏は、トレイダーズ証券が提供するFX専用のシステムトレード機能を搭載した『FXスタジアム匠』について、「プログラミングの必要がなく、初心者でも簡単・安心にシステムトレードができる」と説明していた。
セミナーは、東京都の東京証券会館で3部構成で行われ、第1部は、商品先物講演会として、モーニングスター アセンダントの山中康司氏が「金、米ドル、ユーロを取り囲む環境と相場の行方」と題して講演。第2部はFXシステムトレード講演会として雨夜氏が、第3部は、株式講演会として、相場師朗氏が「誰でも使えるプロの技」と題して講演した。
雨夜氏の講演は「FX新時代! 超かんたんシステムトレード~匠の技教えます」と題して行われた。雨夜氏は冒頭で、最近の円高傾向について触れ、「円高ドル安が長期化していくのでは」との見通しを示した。その上で、「これまでのFX…裁量トレード」の特徴として、ニュース、需給、チャートを見ての「総合判断」が、"落とし穴"であると指摘。ニュースが新鮮であるかどうかの判断が難しいことや、投資家心理が常にバイアスがかかっていることを、その根拠として挙げた。
こうしたことが、これまでのFXに「迷い」「不安」「ストレス」をもたらしていたと述べ、ルールに従ってトレードする「システムトレード」が、これらを解消することができると述べた。「どういう状態になったら取引をクローズするか」など、最初にルールを決めておくことなどにより、「相場における大半のストレスが解消できる」と強調。
その上で、トレイダーズ証券が提供するFX専用のシステムトレード機能を搭載した「FXスタジアム匠」について説明した。FXスタジアム匠は、初心者でも簡単・安心に利用できるのが特徴で、代表的な戦略が設定済み。プログラミングに関する知識がなくても、プルダウンメニューで条件を選び、数値を入力するだけで、自動売買が可能となっている。
また、FXスタジアム匠は、サーバ型の取引システムとなっており、サーバに条件を登録しておけば、PCにログインする必要なく、サーバが自動的に毎日トレードを行ってくれるのも特徴となっている。
さらに、簡単にバックテスト(検証)を行うことができるのも特徴で、これにより、「最も有利な条件を見つけだすことができる」(雨夜氏)。バックテストの詳しいレポートも閲覧することもできる。
雨夜氏は、最後に、裁量トレードでなかなかもうからない人が、システムトレードにシフトする動きになっていると指摘し、「それほどたいした手間はかからないので、ぜひ利用を検討してほしい」と話していた。