ひまわり証券は9月25日、FX会場セミナー『緊急開催! FXスペシャルセミナー ~新しいトレードスタイルはここにあり~』を、東京都の品川グランドホールで開催した。約370人が参加し、会場はほぼ満席に。自動売買ツール「エコトレFX」の体験者の話などに、熱心に耳を傾けていた。
同セミナーでは、レバレッジ規制やマーケット状況の変化などで、自身の投資スタンスに不安を感じている個人投資家に向け、「システムトレードをはじめとした新たな投資スタイルを紹介する」として、2部構成で行われた。
第1部では、4月にリリースした無料の自動売買ツール「エコトレFX」と、10月本格オープンが予定されている、敏腕トレーダーが集うという新感覚の投資コミュニティサイト「FX ZONE」について説明。「エコトレFX」については、ひまわり証券の担当者、「FX ZONE」については、FXスクール事業を展開するWin-invest Japan代表取締役会長の杉田勝氏が解説した。
「エコトレFX」については、「システムトレードによる自動売買」「プログラミング知識が不要」「サーバ管理型」などの特徴を挙げた上で、同ツールに全96種類の売買システムが搭載されていると説明。9月15日の、日本政府・日銀による円売り・ドル買いの為替介入時に、順張りタイプのシステム「MAマスター オージー円 時間足」が大きく利益を伸ばしたことなどについて話した。
これに続き、10月にリリースされる投資コミュニティサイト「FX ZONE」について、杉田氏が説明。FX ZONEの特徴として、「コミュニティの形成」「双方向での情報提供によるトレード力の向上」「楽しさの提供」などがあると述べた。
具体的には、(1)お手本トレード、(2)SNS(11月以降に追加)、(3)Weekly予測レポート、(4)トレード診断(11月以降に追加)、の4つのコンテンツからなると説明、(1)の「お手本トレード」では、実績のある個人投資家のポジションと注文状況をリアルタイムで見ることができると述べた。
利用料については、10月は無料で提供、11月から有料になるとし、その料金についても、「月1万円よりはるかに安い料金で提供する」と話し、「ぜひ皆さんのトレード力を上げるためのツールとして使ってほしい」と呼びかけた。
「エコトレFX」の利点を3人のユーザーが語る
1部終了後、休憩をはさんで行われた第2部では、エコトレFXの現役ユーザー3人が、体験談を公開しながら、システムトレーディング情報などを集めたポータルサイト『Fxsignal.info』を運営するガンパウダー代表取締役の鈴木隆一氏とディスカッションを繰り広げた。
エコトレFXの取引結果を公開した3人は、「ヒロキチさん」「ヨコタンさん」「牧野さん」。ヒロキチさんは、当初裁量トレードを行っていたが、2008年のリーマン・ショックをきっかけに損失を抱えるようになり、今年6月からエコトレFXを開始。「損切りをすばやくやってくれる」「遅い時間まで会社にいても、自動的に売買してくれる」点などが長所と感想を述べた。
ヨコタンさんも、今年のゴールデン・ウィークに、裁量トレードでポジションを持ったまま旅行に行ったところ、ギリシャ・ショックで損失を被ったことが、「エコトレFX」を始めたきっかけだったと説明。「エコトレFXは、見ていない時でも売買を行ってくれるのが心強い」と話した。
弊誌「マイコミジャーナル」の記事企画として、「エコトレFX」の本番取引を開始した牧野さんは、「普通の人は、はじめに裁量トレードを行った後、システムトレードを行うケースが多いが、私は逆。裁量トレードをいきなりやったら負けるのはわかっている。エコトレFXはシステムを選ぶだけなので難しくなく、これでトレーニングを行った後、裁量トレードを行おうと思っている」と話した。
その後、3人が実際の取引結果などを公開した上で、ガンパウダー代表取締役の鈴木隆一氏がコメント。ヒロキチさんについて、「一つのシステムだけで取引したのが問題点」と指摘。ヨコタンさんについては、「最大ドローダウンを見てシステムを選んだのはいいやり方」と述べた。牧野さんについては、「相場の特徴を把握してそれに合うシステムを選ぶのは、重要なポイント」と評していた。