米澤穂信のミステリー小説を映画化した『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(中田秀夫監督、10月16日公開)のプレミア試写会が7日、東京・新宿ピカデリーで行われ、藤原竜也、綾瀬はるか、石原さとみ、北大路欣也らホリプロ所属の出演者11人が勢ぞろいし、舞台あいさつを行った。

後列左から、大野拓朗、阿部力、平山あや、武田真治、石井正則、日村勇紀、前列左から、北大路欣也、綾瀬はるか、藤原竜也、石原さとみ、片平なぎさ 拡大画像を見る

同作は大手芸能事務所ホリプロの創業50周年記念作品で、『リング』などジャパニーズホラーの第一人者と名高い中田監督がメガホンをとり、時給11万2000円の高額なアルバイト料を目当てに謎の施設に集まった10人の男女が、心理学の実験と称した死の推理ゲームに巻き込まれるホラーサスペンス。

壇上には主役級の事務所の先輩・後輩が一同に顔をそろえ、やや緊張した空気が流れる中、石井正則が「(現場は)和気あいあいとしていましたよね?」と共演者らに語りかけるが同意を得られず、武田真治が「家族のように仲良く過ごせたと思っています。北大路さんとはDVDの貸し借りをさせていただいて、お礼に万年筆をいただきました」と和やかな撮影エピソードを明かすと、出演者からはやっと笑顔がこぼれた。

続いて、極限の心理状態を見事に演じた藤原が「ワンカット、ワンカットのつながりや感情の維持を強く意識しました」とコメントする一方、「(北大路)欣也さんがいらっしゃったので、自然と現場が締まって、みんな緊張していたんじゃないかな」とやはり北大路を意識。だが、後輩たちから一斉に緊張の眼差しを向けられた当の北大路は、「皆さんがとても魅力的でチャーミングで、毎日撮影で会うのが楽しみでした。いろんなお話をさせていただいて素敵なものをもらった。藤原さんの後をくっついて、ウロウロしていました」と、反対に共演を楽しんだ様子だった。

また、舞台あいさつでは、厳重な警備の中、同作の殺人ゲームで稼ぎ出せる金額1億6,128万円の現金が運び込まれ、出演者から「すごい……」と感嘆の声がもれる一幕もあった。

北大路が「触ってもいいですか?」と先導を切ると、藤原も1,000万円の札束を手にしながら「気持ちイイですね」と笑顔を見せていた

映画『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』は、10月16日より全国ロードショー。