イクメン代表のおちまさとさん、育児を語る
イクメン。それは、子育てに積極的に参加する男性のこと。今年6月には厚生労働省が「イクメンプロジェクト」をスタートさせ、盛り上がりを見せている。そんな中、イクメン雑誌『FQ JAPAN』プロデュースで育児グッズイベント「イクフェス」が開催された。同イベントでは、自身もイクメンというプロデューサー・おちまさとさん参加のトークショーが行われた。「家族サービスという言葉は大嫌い」というおちさんの育児に対する考えとはどのようなものなのだろうか。
「おちまさとプロデュース イクモノ会議室 出張版」と題したトークショーには、コンビやアップリカ・チルドレンズプロダクツ、GMPインターナショナル、髙島屋、ソニー生命といった育児関連企業の担当者も出席。男性目線で、これからの育児や育児グッズに関しての議論がなされていった。
まず冒頭でおちさんが、「僕はね、『家族サービス』という言葉が大嫌い。家族なのだからサービスではなく、男性ももっと能動的に育児に参加すべき」とキッパリ。今年5月に第一子となる長女が誕生し、これまで無関心だった育児分野にも興味がわいてきたのだとか。ただ、「最近ではお店にもパパとママが一緒に来店されますが、断然女性が持っている情報量のほうが多いです」(コンビ マーケティング室内山孝一さん)とのこと。「女性は"ママとも"とリアルで付き合って情報収集するけれど、男性はパパ同士でリアルで付き合うのはちょっと恥ずかしい」とおちさん。では、男性はどのようにして情報収集をすればいいのだろうか。「男性向けの育児に関するコミュニティサイトがあればな、と思う。そこでQ&Aや育児グッズのレビューもあると助かりますね」。
育児グッズとファッション・インテリアの融合
おちさんはコンビとコラボレーションし、イクメン専用のベビーカーをプロデュースしている。なんといってもカラーリングが独特で、なんと迷彩柄。「従来型のパステル調もいいのだけど、男性がベビーカーを押していても、ファッション的に違和感のないデザインがほしかった」と考案の理由を語った。
「髙島屋店舗の紳士服フロアで育児グッズを販売していたのですが、とても好評でした。パパ自身が購入していくことも多いのですが、奥さんが『これで育児を頑張って』と買っていくケースもありました」(髙島屋MD本部バイヤー増田義行さん)。子ども服売り場ではなく紳士服売り場に置くことで、従来とは異なる層にうまく訴求することができたのだろう。
これからの育児グッズに関して重要なのは、「リビングに置いても違和感のないデザイン」(おちさん)考える。外出時に使用するものなら、ファッションとの融合も大切と話す。そうすることで、男性が育児に参加する際のきっかけになるのでは、と考える。
最後は、アップリカ・チルドレンズプロダクツの萩原正広さんのコメントで締めくくろう。「子どもを笑顔にさせるのはママ。でも、ママを笑顔にさせるのはパパなんです」。