パイオニアは6日、「スマートシアター」シリーズのサラウンドシステム4モデルを発表した。ラインナップは、5.1chサラウンドシステムの「HTP-S737」「HTPS-333」と、フロントサラウンドシステムの「HRP-S535」「HTP-SB510」。また、HTP-SB510には、専用のサラウンドスピーカー「S-SB5R」がオプションとして用意される。発売は10月下旬。価格はオープンで、市場価格はHTP-S737が8万円前後、他のモデルは5万円前後、S-SB5Rは4,000円前後と予想される。
スマートシアターシリーズは、手軽にサラウンド再生を楽しむためのシステム。4製品は、共通のレシーバーサブウーファーに、モデルごとに異なったスピーカーを組み合わせたもの。レシーバーサブウーファーは、出力100Wのサブウーファー(16cmコーン型ユニット使用)に、フロント/センター/サラウンドch用のアンプ(出力100W)と、FMチューナーを搭載したもの。HDMI端子は、HDMI 1.4aに対応しており、3入力/1出力を装備。そのほかに映像が4入力/2出力(いずれもコンポジット)、音声がデジタル3入力(光2/同軸1)、アナログ5入力/アナログ2出力を装備する。また、USBポートも装備しており、iPod/iPhoneとのデジタル接続に対応。圧縮音楽の補間を行うアドバンスサウンドレトリバーも搭載する。
HTP-S737はフロント/サラウンドの4本のトールボーイ型スピーカーと、1本のセンタースピーカーを採用するモデル。専用のスタンドなどを必要とせず、テレビ周りにスマートにセッティングすることが可能だ。フロント/サラウンドスピーカーは、260(W)×1097(H)×260(D)mmというスリムなキャビネットに、7.7cmコーン型ウーファーと2.6cmセミドーム型ツイーターを組み込んだバスレフ型。センタースピーカーは、220(W)×90(H)×100(D)mmというテレビの前に設置可能なコンパクトな密閉型のキャビネットに、7.7cmコーン型ユニットを使用する。
HTP-S333は、96mm(W/H/D)のキューブタイプ密閉型コンパクトスピーカーを採用するモデル。使用するユニットは6.6cmコーン型。センタースピーカーは2本あり、それぞれを左右のフロントスピーカーの上に設置できる。なお、三次元音場スピーカーを採用しているというわけではないので、サラウンドチャンネルのフロント配置には対応していない。
HTP-S535はフロント2chのみでサラウンド再生を行うモデル。レシーバーサブウーファーが搭載する「フロントサウンド・アドバンス」機能により、2chのみでサラウンド再生を実現する。スピーカーは77(W)×395(H)×55(D)mmのサイズで(付属のスタンドを使用した場合、128(W)×462(H)×126(D)mm、テレビ台の上で、テレビの横に設置するというスタイルが可能だ。
HTP-SB510は、フロントとセンタースピーカーを組み込んだバータイプの一体型スピーカーを採用するモデル。スピーカーのサイズは800(W)×57(H)×85(D)mm。スピーカーには、テレビのスタンド部分をまたぐためのスタンドを取り付けることも可能で、その場合には、高さが88/100、奥行きが102mmとなる。