大阪を舞台にしたスペシャルドラマ『その街の今は(仮)』(関西テレビ 11月21日 16:00~放送 ※関西ローカル)が4日、大阪市内の同局で会見を行い、出演者の中村ゆり、鈴木亮平、村川絵梨、ほっしゃん。が作品の見どころや撮影裏話などを語った。
左から、ほっしゃん。、中村ゆり、村川絵梨、鈴木亮平 拡大画像を見る |
同ドラマは、大阪出身の作家・柴崎友香の同名小説を原作に、大阪の街に暮らす若者たちの日常を綴った作品。昔の大阪の写真を集めるのが好きな28歳の主人公・歌(中村)の目を通し、大阪の現在とレトロな昭和の映像を組み合わせてノスタルジックに描かれる"変わりゆく街の風景"も見どころのひとつだ。
主演の中村はクランクイン直前、まさにドラマさながらの体験をしたとエピソードを披露。「撮影に向かうために東京でタクシーに乗ったら、運転手さんが86歳のおばあちゃん。大丈夫かな? と思ったんですけど(笑)、町並みを走りながらまだ車も通っていなかった昔の話をしてくれた。そのおかげで、昔の風景に惹かれる歌の気持ちをすんなり理解することができました」と不思議な出会いを明かし、役柄にすっかり入り込んでいるよう。
歌の友人役の村川は「私は大阪出身ですけど、初めて関西弁の役をやれるのがうれしい。いかにも関西の明るい女の子という役柄を楽しく演じています」と笑顔。歌と心を通わせる男性を演じる鈴木は「さりげない日常から昔の大阪に思いを馳せて、昔の人たちも僕らと同じように普通に生活していて、それが繋がって今があるというドラマのテーマにロマンを感じます。大阪の街をすごくロマンチックに描いている作品」とドラマの魅力をアピールした。
ほっしゃん。は歌が働く喫茶店のマスターに扮する。歌にほのかな思いを寄せる役だが「近くで働く人をすぐ好きになるところは僕と似てる(笑)」と親近感を覚えている様子。また、劇中でフラフープを披露するシーンがあり、これにかなり悪戦苦闘しているようで「まず撮影に入る前、家に(練習用の)フラフープを3本も送ってきたんですよ。これ何やねん!と。この1週間、ケツ振りまくりですよ。もうケツが取れるよ! と(笑)」とほっしゃん。節で役作りの苦労? を。同様にフラフープのシーンがある中村も「監督が所構わずやらせようとする。これが結構恥ずかしいです(笑)」とこぼして笑わせていた。
また、撮影はミナミの道頓堀や本町など大阪市内で行われているが、「ロケ中に『誰や~!?』って普通に声をかけられるのにはビックリしました」(村川)、「『安達祐実ちゃ~ん!』って間違えられたりとか」(中村)と関西ロケならではの思わぬハプニングもあるとか。だが、「街の人がおもしろい!」とキャストは関西人の熱烈な歓迎ぶりを楽しんでいるようだった。