"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは「エイジングケア」。シミにしわ、老眼……。老化に立ち向かうため妻たちはどんな努力をし、どれくらいお金をかけているのだろうか?
今回紹介するのは、チバビジョンが昨年10月に実施した「エイジングケアに関する意識調査」。東京都・愛知県・大阪府在住の40~54歳の女性660人を対象にインターネット調査した。
40~54歳といえば、体にさまざまな変化(エイジングサイン)が現れやすい年齢。「最もショックを受ける老化の症状」の1位は「老眼の症状があらわれたとき」(36%)で、2位が「物忘れがひどくなったと感じたとき」(16%)、3位が「白髪を見つけたとき」(14%)だった。老眼に関しては88%が「仕方がないことだと思う」と受け入れているが、老眼鏡については54%が「できれば使用したくない」と回答。特にコンタクトレンズユーザーでは59%と、老眼鏡への抵抗感が強かった。
「(自分の体をみたときに)年齢を感じる体の部位」では、1位「顔の肌」、2位「目元」、3位「口元」という結果に。顔の細かな部位の"変化"に女性は敏感なようだ。ちなみに男性を見た時に「年齢を感じる体の部位」のトップ3は、1位「髪」、2位「お腹」、3位「顔の肌」だった。
では、ミドルエイジの女性たちが行っているエイジングケアとはどんなものだろう? もっとも実施率が高かったのは「白髪染めを行う」の59.5%、次が「『エイジングケア』を目的とした化粧品を使用する」の41.2%だった。そのほか「サプリメントを飲む」(40.8%)、「洋服や身に付けるものに気をつかう」(31.0%)、「自宅で運動をしたり、ウォーキングしたりする」(27.0%)といった努力をしている女性も多かった。
興味深いのはエイジングケアにかけるお金。東京都・愛知県・大阪府の3大都市圏の月額平均は21,595円とかなり高額。若々しさを保つにはそれなりの投資も必要ということだろう。地域別では愛知県がもっとも高く27,617円。東京都の21,769円、大阪府の15,340円を大きく上回っている。一方、「エステに通う投資額(月額)」では、東京が34,342円と突出。愛知(20,271円)や大阪(7,773円)に比べかなりエステ志向が強いようだ。
エイジングケアに時間やお金をかけるミドルエイジの女性は多いことが窺える結果となったが、その"成果"にもかなりの自信があるようで、約8割が「実年齢よりも若く見られている」と考えており、「自分の見た目年齢」(他人から見られていると思う年齢)の平均はなんと「実年齢マイナス8.3歳」だったという。