日本テレビ系で7月~9月末にかけて放送された連続ドラマ『日本人の知らない日本語』が、au携帯電話ユーザー向けの映像コンテンツLISMOドラマ「日本人の知らない日本語~リターンズ~」として復活。10月1日(金)より毎週金曜、全5話(各約5分)のショートドラマとして配信される。
コンテンツLISMOドラマ「日本人の知らない日本語~リターンズ~」に出演する仲里依紗 拡大画像を見る |
同シリーズは、原案・海野凪子、マンガ&構成・蛇蔵によるコミックエッセイが原作。日本語教師の実体験を基に、日常的に使用される言葉の中から派生する異文化交流をコミカルに描いている。本作で日本語教師・嘉納ハルコを演じ、連続ドラマ初主演を果たした仲里依紗が作品の魅力を語ってくれた。
――連続ドラマからケータイドラマ…という珍しいパターンの作品になりましたが、撮影スタイルや内容的な変化はあったんでしょうか?
仲「連続ドラマの撮影が終わってから1日だけ空いてケータイ版の撮影に入りました。ですから、ドラマの勢いそのままにハルコを演じることが出来ました。変わったことと言えば、カメラが2台になったことぐらいかな。実はこの連続ドラマ、ずっと1台のカメラで撮っていたんですよ」
――撮影スタイル、連ドラ初主演という点も含めて、初めての体験が多かったそうですね。
仲「そうなんですよ。だから演じていて楽しかったです。特に外国の文化や日本語について勉強できたことは面白かったですね。例えば、ケータイ版の中に『中国の人はカラスを食べる』というセリフが出てくるんですけど、中国人キャストの方に聞いてみると、『カラスはタベナイヨ』ってことでした(笑)。食文化の違いについては生活に密着している分、よけいに興味深かったですね。ちなみに、カラスは食べないけどカエルは日常的に食べるそうです」
――生徒役の外国人キャストともうまくコミュニケーションがとれていたようですね。
仲「撮影の合間に話したりもしました。でも、クランクインする前のイメージとは違っていたこともあったんですよ。外国の方ってフレンドリーな印象がありますよね? だから、いっぱい話し掛けてくれるのかなって思っていたんですけど、意外と皆さんシャイで(笑)。わたしも人見知りなんですけど、やっぱり(主演の)わたしが引っ張って行かなきゃいけないと思って積極的に話し掛けました」
――なるほど。回が進むにつれてチームワークがより良くなった印象があるのはその成果なんですね。
仲「そうかもしれませんね。お芝居については"キャッチボール"という感じではなくて、投げかけられる質問をひたすらキャッチしていました。受けるだけで精いっぱいだったけど、それが面白かったんです。そういう意味では、わたし自身もハルコと同じ立ち位置のまま現場にいられた感じですね。設定上、初めて先生になったハルコと、俳優として初めて先生役を演じたわたしの共通点。だから、現場でも授業風景そのままという状況が何度もありました」
――では、そんなハルコ役を演じた仲さんから見た、このシリーズの見どころは?
仲「一つは外国人キャストの個性ですね。皆さん、普段も役と同じ感じなんです。基本的にはそれぞれの方の出身国が、設定と同じということもありましたし。もともと一人一人の個性がある上で、回を重ねるごとにだんだんお芝居も生き生きしてきました。そういう意味では、最後に撮影したケータイ版で、一番強くチームワークが発揮されていると思います。もちろん言葉や文化について勉強できる点も見どころです。一つの言葉の意味や成り立ちを説明するために、イラストなどを使用してビジュアル的にも分かりやすく解説しています。ドラマでは珍しい…というか、ほとんど教育番組ですよね(笑)」
――連続ドラマは深夜帯での放送だったため大人の視聴者が多かったようですが、ケータイ版はどんな方に楽しんでもらいたいですか?
仲「やっぱり社会人の方に見ていただきたいですね。日本語をちゃんと使えてる? というチェックもできますから、楽しみながらも役に立つと思います。この作品を見て、言葉や外国の文化について"あらためて勉強したくなった"と言っていただけたらうれしいです」
ヘアメイク:近藤志保/reve