退職後の生活に関する意識調査「第五回AXAリタイアメントスコープ」によると、就労者で退職後の収入に「とても満足・満足」すると考える人の割合は、日本が11%と比較対象国10カ国中最下位となった。

同調査は、3月20日~4月10日、日本・中国・米国など26カ国・地域にて行われた。うち、日本は25~59歳の就労者と55~57歳の退職者計3万1,539人が対象。

就労者で退職後の収入に「とても満足・満足」すると考える人の割合は、日本が11%で前回調査(2007年)から8ポイント減少した。比較対象国10カ国(日本/オーストラリア/中国/フランス/ドイツ/インド/シンガポール/スペイン/英国/米国)中最下位となった。なお、10カ国で最も満足度が高かったのは中国(79%)。次いで米国(57%)、ドイツ(57%)、インド(55%)、英国(51%)の順だった。

一方、退職後の収入への満足度を経年比較すると、日本は退職者で53%と前回調査より20ポイント増加しており、就労者(11%)との世代間ギャップは国際比較で最大。一方、中国は就労者・退職者ともに満足度が高く、近年の経済成長に支えられ、人々が明るい見通しを持っていることが窺えるとしている。

貯蓄をしている就業者の割合は、日本が71%で、10カ国中トップ。特に就労者の女性は80%と高い傾向にある。なお、退職者は38%で他国と同レベルだった。一方、就業者の年間平均貯蓄額は56万1,531円で10カ国中4位。1位は米国で95万2,322円だった。