小学館は9月29日、メディア向けに同社の近刊情報に関する説明会を開催した。そのなかで、同社が発行する「週刊ポスト」「女性セブン」「SAPIO」「マネーポスト」の4誌を統合したニュースサイト『NEWSポストセブン』をオープンすることを発表した。各誌の記事・コラム等を無料で閲覧できる。

「大型企画を除き、書籍情報を紹介するのは初めて。少しでも新しいことをしたかった」と冒頭のあいさつを述べた小学館の白井勝也副社長

NEWSポストセブンでは、週刊ポストなど4誌に掲載された記事・コラムといったコンテンツを公開。ネット向けに再編集されており、同サイトに掲載する記事の選択、オリジナルの見出し付けなどを行なったうえで配信していくという。

このほか、過去に掲載された各誌の記事を活用した「アーカイブ」も設置。コンテンツを充実させる。

『NEWSポストセブン』トップページ。9月30日にオープンした

掲載するジャンルは、芸能、スポーツ、政治、経済、家庭、マネー、グラビアなど。1日当たり12本をメドに記事を掲載していく。各誌の記事・コラムなどは発売日より配信。今後はYahoo! JAPAN、BIGLOGEといったサイトにも提携先としてニュースを配信する予定となっている。

また、同説明会では、自社作品を取り扱った電子書籍の販売サイト『e-BOOK小学館(仮称)』を2010年11月にオープンすることも発表された。文芸書をはじめとした一般書を取り扱うサイト。オープンに合わせ約200タイトル以上の作品を用意し、新刊書の販売に加え、小学館の人気作品約50タイトルを「ベストセラーセレクション」として電子版の販売を進める。電子版のフォーマットはシャープが推進するXMDF形式。

説明会ではこのほか、文芸書、実用書、児童書、辞典など、幅広いジャンルからセレクトした近刊の約20作品を担当編集者が紹介。著者からのビデオレターなどを活用し、メディア向けにアピールした。