9月30日、パイオニアは、カロッツエリア「HDD楽ナビ」シリーズ4製品、「楽ナビLite」シリーズ3製品を発表した。発売は10月下旬。

HDD楽ナビは、ミドルクラスのHDDナビ。AVIC-HRZ990/880は2DINサイズで、AVIC-HRV110/110Gは1DIN+1DINタイプ。すべてのモデルが7.0V型モニターを採用しており、AVIC-HRZ990のみがWVGAで、それ以外のモデルはWQVGA。AVIC-HRZ990とAVIC-HRV110Gは12セグの地デジチューナーを搭載(AVIC-HRZ990は内蔵、AVIC-HRV110Gは別体式)。4チューナー×4アンテナシステムで、高感度な受信を実現する。AVIC-HRZ880はワンセグチューナー内蔵、AVIC-HRV1109はチューナーレスとなる。

4チューナー×4アンテナの地デジチューナーを内蔵するHDDナビ「AVIC-HRZ990」

4製品のうち、AVIC-HRZ990は、サイバーナビシリーズと同様に、全道路対応の「スマートループ渋滞情報」に対応する。同機能では、全国の約70万kmの道路の渋滞情報を取得可能。きめ細かな渋滞情報で、より、現実に即したルート検索が可能。他のモデルもスマートループ渋滞情報に対応しているが、こちらは約33万kmの道路に対応したもので、カバーエリアはVICSの約5倍。また、AVIC-HRZ990は、「エコステータス」機能にも対応。同機能は、車のコンピュータに接続せずに、車のサイズや速度情報から燃費を導き出すというもの。

内蔵HDDの容量は40GB。地図や検索データなどが収録されているが、128kbpsのMp3形式ファイルを利用した場合、音楽CDを約300枚、取り込むことが可能だ。光学ドライブはDVDとCDに対応する。なお、4製品とも2011年度/2012年度の2回分の地図データのバージョンアップサービスが付属。追加料金なしで、3年間、最新の地図を使い続けることができる。地図はDVDメディアで供給される。

楽ナビLiteは、2DINサイズのメモリーナビ。AVIC-MRZ99/77が7.0V型WVGAディスプレイ、AVIC-MRZ66が6.1型WVGAディスプレイを搭載する。AVIC-MRZ99は12セグの地デジチューナーを搭載(4チューナー×4アンテナ)、他のモデルはワンセグチューナーを搭載する。光学ドライブはDVD/CDに対応。そのほかに、SD/SDHCカード、USBデバイス、Bluetooth機器を利用できる。HDD楽ナビと同様にスマートループ渋滞情報に対応しており、詳細な渋滞情報を取得することが可能だ。メモリーの容量は8GBだが、同社独自の圧縮フォーマット「L-format」を採用することで、HDDナビに匹敵する約24GB相当の地図データを収録している。楽ナビLiteも、3年間追加料金なしで最新の地図を利用可能だが、HDD楽ナビとは異なり、全面改定が年2回、一般国道などの主要道路の改定が年2回、高速道路の改定は毎月となっている。更新はSDカード経由で行う。

HDDナビに匹敵する地図データを収録するメモリーナビ「楽ナビLite」(写真は「AVIC-HRZ99」)

シリーズ名 型番 価格 推定小売価格
HDD楽ナビ AVIC-HRZ990 オープン 24万円前後
AVIC-HRZ880 18万円前後
AVIC-HRV110G 26万円前後
AVIC-HRV110 20万円前後
楽ナビLite AVIC-MRZ99 13万円前後
AVIC-MRZ77 11万円前後
AVIC-MRZ66 10万円前後