京成電鉄は29日、同社が運行する特急「スカイライナーAE形」がグッドデザイン賞を受賞したと発表した。受賞理由は「スピード感あるシャープな外観と高品質で快適な車内空間が高く評価された」とのこと。京成電鉄の車両としては初めての受賞となるという。同社は受賞を記念して、10月末まで同車両にGマークを掲出して運行する予定。
「スカイライナーAE形」は7月17日の成田スカイアクセス開業と同時に営業運転を開始した電車で、事業プロデューサーは京成電鉄、日本車輌製造、東急車輛製造。デザイナーは山本寛斎氏を起用した。車体は「風」をデザインコンセプトとし、車体先端から肩部へとつながる鋭角な外観と、日本古来の伝統色の藍色、窓下に配した2本のブルーラインでスピード感を表現したという。
車内は「凜」をデザインコンセプトとして、無駄なものを削ぎ落としつつ、きめ細やかな配慮がなされた「透明感と美しさ」のある空間とした。ドーム形天井とガラス素材で清涼感を表現した。また、乗り心地を追求するため、シートクッション材に営業用鉄道車両として初めて新素材「バネックス」を採用するなど進取の取り組みが行われているとのこと。